VOL.132 「晴れ時計」中村由利インタビュー(後半)
music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th MemoriesP.137
●○○ From music freak magazine Vol.132
のはなかったので、いつも通りの楽曲制作をしつつ、今年はそれにプラス・アルファの5周年記念ものが並走していったみたいな感じ。今まで通り制作してきて、曲が出来てきたので、じゃぁシングル切りましょう、という、私達にとってはすごく自然な成り行きというか。
●相変わらずの制作スタンスの結果であると。
中村:そうですね、結果そうなったという感じ。どちらかというとベストの方が特別なものというか、今年に入って5周年の写真集が出て、DVDが出て、そして、ベスト・アルバムという気分があるので、自分達としては5周年もののリリースの方が特別。“それはそれ、これはこれ”という感じです。
●普通、5周年の後の作品というと、区切りつけたので、新しい事やろうとか、もうちょっと変わったり、時間かけたりというのがありますが、ガーネットの場合はその辺のスタンスが通常のアーティストと違いますね。
中村:変わらないスタンスというか、逆にそれが変わってしまったらカッコ悪いだろうという風にも思っていたので。ベストが出たから次のシングルは全然方向が違うとか、ものすごく力んでいるみたいに思われたら、すごくそれは恥ずかしいなと。それに、せっかくベストを聴いて、例えばGARNET CROWの世界は“あ、こんな感じなんだ!”って分かって下さった人が、次のシングルを聞いて“なんだ、全然違うじゃん”って思われるのも嫌だったし、やっぱりどこかで「晴れ時計」のイントロを聞いたら“あっ、ガーネットっぽい”っていう感じに思ってもらえたらいいなと思って。
●確かに「晴れ時計」は、まさにガーネットの明るい感じっぽい曲ですよね。
中村:これは、シングルの最終候補で何曲か挙がってた中の1曲。今回もまた「メルヘヴン」のオープニングという事で気に入って頂いたので、だったら、この曲でいこうみたいな。
●前作シングルに続いて「メルヘヴン」のテーマ曲ですが、そういう発注が事前にあって決まった曲ではないんですね。
中村:そうではなくて、楽曲にもう詞も付けてあったものですね。
●一聴すると、すらすらっと肩の力の抜けた曲のように感じたんですが、結構リピートの効くナンバーに仕上がってますね。
中村:そうですね、自分で言うのも何ですが、何回聴いても飽きない曲だなと(笑)。いまだに自分達でも聴き飽きませんね。
●この曲に対する本人達の思い入れやレコーディングの聴き所は?
中村:サウンド的には初期ガーネットを彷彿させるようなナチュラル・サウンドでいったかな?という感じはあります。古井さんも、昔の初心に戻るじゃないですけど、始めの頃に戻った気分でアレンジした、みたいな事を言ってました。
●「晴れ時計」とは印象的なタイトルですが、これはまたAZUKIさんがすっと書いたものだったんでしょうか?
中村:これも作詞とアレンジ同時進行でいった曲だと思いますね。いつも通り、何にも言わなくてもこういうタイトルと歌詞とアレンジが出来上がってくる感じ。
●レコーディング自体もサクサクっと?
中村:そうですね、いつものように1曲1曲丁寧に仕上げていった中で出来てきた曲。とりわけ5周年のとか、ベスト明けの曲という意識ではなかったです。もちろん、シングルという事で選びはしましたけれど、違った事をしようとか挑戦しようという事はなくて、あくまでマイ・ペース。自分達の世界を大切に、壊さないように仕上げていきました。
●GARNET CROWが5年間続けてきた、変わらない良さみたいなものがこの曲にはにじみ出てますね。
中村:そうですね。変わらないというのもずっとテーマというか、変わるのは簡単だけど、変わらないで自分達も飽きないでリスナーの皆さんも飽きさせないでずっといるのは一番難しい事なんですけど、あえて自分達はそれに挑戦したというか。やっぱり、変わらないでいたいし、統一したガーネット・ブランドみたいなのを確立させたい。“あぁ、ガーネットぽいね”っていう世界が、メジャー系の曲にしろバラードにしろ、どこかでそのGARNET CROWらしさみたいなものが出来てくればいいなと思いますね。
●ファンは安心しますよね。“こうでなきゃね”っていう事で。それに、ベスト盤が出たすぐ翌月にニュー・シングルが届くのは嬉しいはず。またこの収録曲3曲もみんないい感じで、また違った色を出してますよね。例えば2曲目の「たとえば12月の夜に」これまた季節感いっぱいのタイトルと歌詞といい、いい曲ですよね。
中村:大好きな曲です。カップリングに入れようか、お取り置きにしようかすごく迷ったんですね、実は(笑)。それ位にお気に入りな曲でして、でもまぁ12月とタイトルにもあるし、歌詞の雰囲気にしても季節もわりと限定された内容だったし、ちょうどいいかなって。しかも「晴れ時計」がメジャー系のカラッとした曲だったので、だったら逆に対称的なクールでカッコいいマイナーな、自分達のこれまた得意な方向でいってもいいかなと。今までGARNET CROWを好きで応援して下さった方とかは、たまらないんじゃないかな(笑)。
●メジャーとマイナー系、どちらもガーネットならではの世界観がありますからね。こちらは古井さんのアレンジもクラブ系な感じで、ヒネリが効いてますよね。
中村:わりとこういうのもガーネットの世界にはあるんですけどね。
●この曲は、作詞者AZUKIさんは何かコメントは?
中村:これももうメロディそのままの印象って言っていて、でもメロディに引っ張られてそのまま出すよりは、何かヒネッてやろうとか思ったらしいけど、やっぱりそのまんまが一番しっくり来るみたいで。で、誰かが何かヒネッてくれないかなと思っていたら、古井さんがサウンドでヒネッてくれたから“よっしゃ!”っていう感じだったみたい。
●ガーネット・ファンならではの楽しみである、歌を聴き、サウンドを聴き、歌詞を読みというね。
中村:そうですね、3つオイシイ楽しみ方で。
●そして、3曲目の「CANDY POP」これはまた面白いシングル中の小品と言うか楽しい感じに仕上がっていますね。
中村:2曲目がわりとコーラスも分厚くて結構しっかりしたサウンドでもあったので、3曲目はちょっとライトなイタリアンとかをしっかり食べた後のジャーベットみたいな、お口直しでちょっと頂こう、みたいな感じにしてみました。
●70年代のフォークな感じが出てますけど、これはそういうメロディが中村さんの中から出て来たんですか?
中村:そうですね、ちょっとアコースティックな感じで。わりとこれは本当に歌も張ってないし、高いところもファルセットで普通に抜けているし、サウンドもそういう風にライトでいい具合に抜けたかなと。
●歌詞の世界にしても、70年代の歌詞ですよね。
中村:かわいいですよね!
●エンディングの終わり方といい、たまりませんね。
中村:そうですか(苦笑)。エンディングはアコーディオンで最後のリードを弾いてるんですけど、最初は口笛がいいなと思って、自分で口笛を録音してみたんです。でも、ちょっとイメージが違ってて、それで色々リコーダーとか候補があった中でのアコーディオンで落ち着いたという。
●色々やっぱり試してるんですね。
中村:思い立ったらやって、あっだめだ、で止めて、こういうことはしょっちゅうです。
●やはり相変わらずなGARNET CROWのレコーディングですね。月日は流れていくけれど、制作のスタイルは変わってませんね。
中村:はい、全く変えませんね(笑)。
●なかなかね、これからガーネットはどう変わってくんですか?と聞いてみても……。
中村:変わらないです(きっぱり)。変われないし、変わらないと思います(笑)。
●4人の雰囲気やビジュアルもそのままで……。
中村:そうですね、あんま変わらないですね。
●メンバー間のスタンスも変わらないですよね。
中村:やっぱり一番やりやすいんでしょうね、今の感じが。精神的にも一番楽なスタイルというか、今の制作スタイルをあえて変える必要もないし、っていう感じです。
●そしてそんなGARNET CROW、12月にスペシャル・ライヴがあるという事で、大阪中之島中央公会堂、これもまた雰囲気のある場所ですね。
中村:古い大正時代の重要な建物で、雰囲気に飲まれないように、色々と考えてますけど(笑)、是非皆さん来て欲しいですね。
●完全招待制ライヴなので、熾烈な競争になりそうですね。
中村:こういう形式のライヴは初めてなので、ちょっと通常のライヴとどう違うのかも分からないのですごく楽しみ。
●何か色々お考えですか?
中村:まぁ、色々と……。はい……色々です(笑)。
●実際こうして、色々な形がポンポンと出てきますと、ファンとしては気の早い話ですが、もう次のアルバムに期待してしまうんですが……。
中村:やっぱり、今年はオリジナル・アルバムを出さなかったので、来年はぜひオリジナル・アルバムを早い段階で聴いてもらえるといいなと思っています。
●止まらずに何かしら出し続けて欲しいですね。
中村:コンスタントに作品がリリース出来てるっていうのは本当にありがたいなと思います。やっぱりこのままのスタイルを崩さないでいい曲をいっぱい出していければいいなぁ。
●その辺はメンバー全員の総論みたいな所はありますね。
中村:もちろんそうですね。4人ともそういう風に思っています。それプラス、今年は5周年が乗っかってきたという感じでしたね。
●ガーネットはファンの皆さんも持続率が高い熱心なファンが多いようです。では、最後にそんなファンの皆さんにメッセージをどうぞ。
中村:皆様のおかげでめでたく5周年を迎えまして、そしてベストアルバムまでリリースという今年は嬉しい限りの年だったんですけれども、これからも、これにおぼれずに頑張っていきたいと思いますので、変わらぬ応援よろしくお願い致します。
晴れ時計
GARNET CROW
New Single「晴れ時計」11.30 Release
GIZA studio GZCA-4055 ¥1,260(tax in)
1. 晴れ時計
2. たとえば12月の夜に
3. CANDY POP
4. 晴れ時計 〜Instrumental〜
※「晴れ時計」テレビ東京系アニメ「メルヘヴン」オープニングテーマ
★メルヘヴンスペシャルステッカー封入
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GARNET CROW
Best Selection 2000 to 2005
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★CDサイズ卓上カレンダー(2005.11〜2006.12)
★5周年プレミアム・ライヴ招待応募ハガキ封入!!
ベスト・アルバムご購入者の中から抽選で800名様×2日間ご招待!!
日時:2005年12月16日(金)、17日(土)
会場:大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島)
応募締め切り:2005年11月15日(火)当日消印有効
■OFFICIAL WEBSITE www.garnetcrow.com