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Es VOL.42 [livescope 〜THE FINAL〜]東京公演 LIVE REPORT
music freak magazine & Es Flash Back GARNET CROW Final MemoriesP.092
●○ From music freak Es Vol.42
解散発表から2ヶ月も経たないうちに訪れた、GARNET CROWにとって最後の東京公演。1度きりのステージを目に焼きつけるべく訪れた人々で満員の会場は、幕が上がる時を待っていた。暗転すると同時に大きな拍手が起こり、ピアノの旋律に乗せてステージを覆った幕はカラフルな照明で彩られ、星の海が映し出されたところで、メンバーがスタンバイ。岡本仁志のシルエットが浮き上がり、妖艶なイントロと共にライヴはスタートした。オープニングを飾ったのは「Rhythm」。幕が落ちると、黒いドレス姿の中村由利がステージ2階の中央に現れ、力強く歌い上げる。クリスタルを思わせる、セットの柱がライトに照らされ、ステージは輝きに包まれていた。一斉に立ち上がった観客は、その光景に目を奪われながら手拍子を送る。続いて披露された「Misty Mystery」では、AZUKI 七の情熱的なピアノが響き渡り、ミステリアスな雰囲気の中に強い生命力を感じる1曲となった。
"皆さん、こんばんは! 今日はよろしくお願いします!"と言った後、2階ステージから階段を降りてきた中村は元気いっぱい。「flying」のイントロで歓声が起こり、観客の手拍子も一層大きくなった。メンバーは黒を基調とした衣装に身を包み、いつも通り1曲1曲を大切に届けていく。"今日は私達のライヴにようこそお越しくださいました。今夜は皆さんと共に、素敵な思い出を作れたら良いなと思っています。今日は最後まで思い切り楽しんでいってください!"とニッコリした中村が言うと、大歓声が起こった。華やいだ会場に届けられたのは「夏の幻(secret arrange ver.)」。タンバリンを持った中村がリズムを取りながら歌い、サビ部分では左右に手を振って観客と一体化している。AZUKIも口ずさんでいる1コマもあり、この曲に対するそれぞれの想いが表れているように見えた。序盤は懐かしい曲が続き「Last love song」に突入。岡本の鋭いギター・ソロ、古井弘人の切なさを帯びたキーボードが響く中、観客はそれらの音を聴き逃さないようにステージに熱い視線を注ぐ。ドラマティックな展開と切ないサビが胸を打つ「向日葵の色」が、この日は特に印象的に映ったのは私だけだろうか。淡々と進行するのかと思いきや、MCではデビュー当時を振り返り、4人で話をする和やかな時間も……。制作に追われていた話から、徹夜続きで臨んだミュージック・クリップの撮影中に古井がうっかり眠ってしまったという証言も飛び出し、会場が笑い声に包まれた。その他にも自分達の曲が初めてテレビで流れた時の事や、声の音域が広かったため、デビュー当時の中村は男性ヴォーカルと間違われる事もあったというエピソードも披露され、貴重なトーク・タイムとなった。そしてGARNET CROWと縁の深い[名探偵コナン]の思い出に触れた後、[名探偵コナン]と関わりのある曲を届けると中村が告げると、客席が一気に高揚。「Mysterious Eyes」と言った瞬間、客席から黄色い歓声が上がり、AZUKIが思わず"新鮮!"とコメントする一幕もあった。ここでは劇場版「名探偵コナン 天空の難破船(ロストシップ)」の主題歌「Over Drive」と併せて披露。「Mysterious Eyes」ではボリューム・アップした観客の手拍子に乗せて、中村の歌声が陽々に広がっていく様子に居心地の良さを感じた人も多かったのではないだろうか。そしてミラー・ボールの輝きが注ぐ中での「Over Drive」。ドラマティックな展開がもたらすサビ部分の盛り上がりで一体感が増した会場は、左右に振る観客の手で大きな波が出来ていた。
次のMCの話題は最新アルバム『Terminus』について。このタイトルは、GARNET CROWという1つのターミナルからもっと広く、深く、自分達の作った曲が届いて欲しいという願いを込めて付けたとの事。ここでも4人がアルバムについて語る時間があり、1曲1曲に込めた想いの深さを直接聞く事が出来た。そしてストリングスを迎え、『Terminus』の最後に収録されている「closer」を披露。ステージ奥の幕もクラシカルな仕様に変化し、切なさを帯びた旋律が会場と包んでいく。これまでの事を思い返す描写が登場する歌詞だけに、言葉の1つ1つが強く響いた。観客の視線が集中する中、続いて届けられた「空に花火」では楽曲のスケールが増幅したアレンジが感動的だった。ここで4名の女性のストリングス・メンバーと、ストリングス・アレンジと指揮を担当した池田大介が紹介される。今回のアレンジについて話した後、「夢のひとつ」へ……。この曲はストリングスとドラム&ベース、そしてヴォーカルという変わった編成でアレンジ。シンプルでありながら、それぞれの音と声の存在感を堪能出来る、贅沢な1曲になっていた。クラシカルな雰囲気を楽しんだ後に用意されていたのは、岡本がヴォーカルを務めるコーナー。衣装チェンジを済ませた岡本と古井が登場し、今回のライヴでお目見えした岡本が考案したグッズの紹介を交え客席とのトークを楽しんだ後、同じく新しい衣装に着替えたAZUKIが駆けつけた所で、"初期に僕が歌っていた曲"という岡本の紹介で「千以上の言葉を並べても...」がスタート。ゆったりしたリズムと音色、そしてまろやかな岡本の歌声が、会場を和やかにしていった。ステージに再びストリングス・メンバーと池田が現れた所でライヴは後半戦へ……、「涙のイエスタデー」のドラマティックなイントロで観客が湧き立つ中、白とオレンジを基調にしたポップな衣装の中村が2階ステージに現れると、歓声が上がった。サビ部分の合唱が揃った所で「ロンリーナイト」に突入。ダンス・ナンバーの登場に会場も高揚し、グッズのライトで覆われた客席は美しかった。その盛り上がりは「wish★」でも続き、キュートな振りで楽しそうに歌う中村の表情も印象的だった。一緒に踊った後は情熱的な「U」で締めくくり、MCタイムを迎える。ここではメンバーの好きなシングル曲についての話が展開し、AZUKIは「Mysterious Eyes」、岡本は「flying」、そして古井は「call my name」と回答。思い出を語る光景にほのぼのさせられた。そして"私達のお気に入りの曲を聴いてください"という中村の紹介で始まった「call my name」は、真直ぐなサウンドと凛とした中村のヴォーカル、そしてアウトロの力強いAZUKIのピアノが観客の心に深く刻まれた。その後も「世界はまわると言うけれど」「Yellow Moon」「ふたり」と切なさをかき立てるナンバーが続き、会場は感動的な空間に……。そのまましっとりと続くかと思いきや"皆さん、まだまだ元気ですか? ここから盛り上がっていきましょう!"という中村の言葉で曲がスタート。コール&レスポンスを交えた展開にヒート・アップした観客は「Smiley Nation」でスパーク! メンバー紹介を交えて1つになった会場に"Smiley Nation"の大合唱が響く光景は清々しく、ステージも客席も笑顔で埋め尽くされていた。そして本編のラストを飾ったのは「今宵エデンの片隅で」。ライヴでは欠かせない楽曲だけに、観客の手拍子と歌声が轟き、一斉にジャンプする箇所では、会場が揺れているのが分かった。ステージの左右を移動し、観客を煽る中村の"今日は本当にありがとう! 楽しかったです!"という言葉の後、メンバーはステージを離れた。
この時に起こったガーネット・コールは、今まで以上に大きく、会場を震わせていた。そしてライヴTシャツに着替えたメンバーが再び現れると、それ以上に大きな歓声がステージに送ら□
"私達もとても楽しい時間を過ごせました。どうもありがとう□
います"と中村が挨拶した後、各々がでライヴの感想を語ら□
面も……。"曲前の歓声がすごくて、カウントが聞こえない□
った"という岡本のコメントを受けて、メンバーが嬉しそう□
情を見せてたていたのが新鮮だった。それから話題はグッズに□
る事に変わり、和気あいあいな時間が過ぎていく。そして"□
から皆さんにこれまでの感謝の気持ちを込めまして、未発□
聴いて頂こうと思います"という中村の言葉に、客席から□
いどよめきが起こった。その曲のタイトルは「バタフライ・ノ□
ト」。優しいピアノのイントロで始まったミディアム・ナンバー□
観客は一気に引き込まれる。優雅で大らかな楽曲にはそれぞ□
音の魅せ場が詰まっていて、そこには彼らの未来が詰まって□
ように思えた。
嬉しいサプライズの後は、思い切り楽しむだけ。「Fall in Li□
Hallelujah~」で華やいだ会場は観客の振り回すタオルで□
一体感が増幅。2階ステージでギター・ソロを弾く岡本、笑顔□
席に向かって手拍子を煽る古井、リズムを取りながら楽し□
演奏するAZUKI 、ステージを動き回って観客にマイクを向け□
村と、4人が思い切り楽しんでいる様子に、こちらも笑顔に□
しまった。ステージ前方にメンバーが来て手を振りながら退□
るも。すぐに起こったガーネット・コールを受けて早々とステ□
ジに戻ってきてくれた。
"今日はこんなに沢山の皆さんと楽しい時間を過ごす事が出来□
嬉しく思います。本当にありがとうございます!"という□
言葉。この日のライヴで何度も出て来た"楽しい時間"と"□
がとう"は、この会場にいる全ての人が抱いていたに違い□
そして迎えた、この東京公演にとって本当のラスト・ナンバー□
"私達にとって一番大切な曲"と紹介された「夢みたあとで」□
トリングス・アレンジで高貴な存在感を帯び、よりドラマティ□
クになった曲には、今のGARNET CROWの全てが詰まってい□
今回のライヴは "THE FINAL" という言葉通り、GARNE□
CROWにとって最後のステージ。訪れた人達はどんな内容に□
のか、どんな気持ちで臨めば良いのかと、色々な思いを抱い□
たに違いない。しかし、そんな思いはライヴが始まった時点で□
き飛んでしまった。そこにあったのは、それぞれの曲の魅力□
力で届けるいつも通りのGARNET CROWの姿。彼らの自□
パワーに改めて気付かされた夜だった。彼らが作り出す新し□
のに触れられない寂しさは拭えないが、カーテンコールで満□
感に満ちたメンバーを見て、ライヴで共有した時間、そして□
を通して受けた刺激を大切にしていこうと心に誓った。
【SET LIST】
01. Rhythm
02. Misty Mystery
03. flying
04. 夏の幻(secret arrange ver.)
05. Last love song
06. 向日葵の色
07. Mysterious Eyes
08. Over Drive
09. closer
10. 空に花火
11. 夢のひとつ
12. 千以上の言葉を並べても...
13. 涙のイエスタデー
14. ロンリーナイト
15. wish★
16. U
17. call my name
18. 世界はまわると言うけれど
19. Yellow Moon
20. ふたり
21. Smiley Nation
22. 今宵エデンの片隅で
[ENCORE I]
23. バタフライ・ノット(未発表曲)
24. Fall in Life ~Hallelujah~
[ENCORE II]
25. 夢みたあとで
★次号(Vol.43:7月号)にて、6月9日大阪ファイナル公演のレ□ポートを掲載!!!
★【GARNET CROW livescope ~THE FINAL~□】
6月9日大阪ファイナル公演の模様をオンエア!
●放送日:2013年7月20日(土)23:00~
●放送チャンネル:WOWOWライブ(BS192ch)
●詳しくはこちら:wowow.co.jp/garnet