過去に何度かリリースが検討され、その度により高い完成度を求めて見送られていたという、更にこだわりを持って制作されたGARNET CROWのニュー・シングル「夢みたあとで」。目を閉じると花びらの舞い散る情景が浮かんでくるような、穏やかな春の薫りが漂うこの楽曲は、「何となく日常の中でフッと浮かんだ」という中村由利の言葉からも想像できるようにシンプルなメロディのラヴ・バラードとなっている。そこにAZUKI 七が、恋愛をすると誰もが陥る感情を描いている。最初に浮かんだフレーズが“望まなければ失わないのに 求めずには いられない”“空回り”だったそうだが、恋愛では相手への想いが大きいほど、大抵の人が空回りしてしまう、……そんな経験はないだろうか? 誰もが経験する日常の些細なシーンを美しいフレーズで切り取った歌詞が、更に切なさを際立たせている。春は卒業などの別れの季節。そんな時に、大切な人を想ってしっとりと聴いて欲しい作品。ヴォーカル&作曲の中村由利と、キーボード&作詞のAZUKI 七の2人に話を聞いてみた。
--「夢みたあとで」の作曲について教えて下さい。
中村由利:そんなに思いつめて書くとか、何かに揺さぶられて出て来たというのではなくて、本当に何気ない普通の日常の中からポーンて出て来た曲なんですよ。聴いて貰ってもすごく聴きやすいし、自然に感じて貰えるバラードだと思います。最初にサビの一番ポイントとなるメロディが出来て、あとはスルスルと導かれるように出来ました。
--いつも作曲はどんな感じでやっているのですか?
中村由利:まちまちなんですけど、本当に何気ない時にフッと思い浮かぶ時もあれば、こういう曲を作ろうって頑張る時もあるし。また、何か映画などを見て触発されて浮かんできたり、本当に色々です。だから、常に紙と鉛筆とヴォイスレコーダーは持ち歩くようにはしています。あと、自分の留守電に入れたたりだとか……。
--「夢みたあとで」の全体の仕上がりについてはいかがですか?
中村由利:いかにシンプルに仕上げて聴かせられるかというものを、ちょっと追求した感じはあるんですけど。新しく何かを用いたというよりは、逆に削っていって、最小限のもので最大限の感動を与えたり、心に染みるような音楽を作ろうと思いました。
AZUKI 七:今回はすごく長い期間、たぶん1年ぐらいかけて練り直していったので。その時点その時点で誰かがこうしてみたとかっていう、繰り返しになっていると思います。
--作詞についてはいかがですか?
AZUKI 七:Bメロの所に言いたい事というか、大事かなって思う言葉が多い。とくに歌詞で言いたいというよりは、曲全体を聴いて色んな意味を感じ取って貰えたらと思っています。
--作詞はどこで行いましたか?
AZUKI 七:たぶん部屋で書いたと思います。
--いつもどんな所で作詞を行っていますか?
AZUKI 七:日常の中で書くっていうのはまた別の作業で、常に暇があったら書きますけど。曲に対して歌詞を付ける時は、曲を聴いてから初めて書きます。
--中村さんの曲はイメージが湧きやすいのではないですか?
AZUKI 七:曲もそうだし、声も。色塗りする感じです。こんな枠持ってきたから、じゃあ私はこの色を塗るって感じで。
--自分の曲に詞が付いた時、描いていたイメージと違うということはありますか?
中村由利:まったく違うっていうのはないし、詞を付けて貰うことによってもうひと回り曲が大きくなれるというか、成長していってくれるので、イメージがぜんぜん違うっていう感覚はないです。
--GARNET CROWの楽曲はテンポに関係なく、全て一貫してノスタルジックなイメージがあると思うのですが、それはメンバーの中でも意識して作っているのですか?
中村由利:個々が得意なものや好きなものを持ちよると、自然とそういうものが出来るので、特に意識しているという事はないです。
AZUKI 七:声質がノスタルジックなイメージを与えてくれるから、この声だけで、もう空気が出来上がってしまうんだと思います。
--「夢みたあとで」で気に入っているフレーズは?
中村由利:“花の雨が降る”っていうフレーズ。最初に歌入れした時も、桜並木とかそういう光景が浮かんだんです。情景がここまでリアルに想像される歌っていうのもなかったし、そういった意味で新鮮でもあったし。本当に桜の花が舞っているような情景が浮かんだので、ちょうどこの季節にリリースできて良かったと思っています。
AZUKI 七:今回の曲は、曲の映像から花の雨を降らしたいって思いました。描写していなくっても、自分の中で映像っていうのが絶対にあるんです。ここのメロディはこういう情景っていうのがあるので。
--「夢みたあとで」を色に例えると?
中村由利:淡いピンク。
AZUKI 七:桃色。薄いピンク。乳白色の上にのせたピンク、すりガラスの上にのせたピンク。
--一番の聴き所は?
中村由利:サビと鳴きメロなギター・ソロ。
AZUKI 七:ギター・ソロと全編。
--どんな人達に聴いて欲しいですか?
中村由利:大切な人の事を想って聴いて貰えたらなと思います。
--カップリングの「幸福なペット」については?
中村由利:今までにないぐらい可愛い、キュートな曲をやってみようってことで、GARNET CROWの中でも今までになかった曲。可愛らしくて、ライトに聴ける曲がやってみたかったので、今回やってみたんです。こネタが入っているので、聴いてからのお楽しみ。最後まで聴いてもらったら分かると思います(笑)。
--この曲を色に例えると?
中村由利:水色。
AZUKI 七:黄色、ピンク……しかも水玉。コンペイトウとかもいいかも。
中村由利:そうですね。とにかく可愛い、キュートな曲を目指しました。
--ヴォーカリスト中村由利として、歌うことでリスナーに何を伝えたいですか?
中村由利:曲を聴いて貰って、それによって何か迷ってたり悩んでたりした人たちに、“よし頑張ってみよう”っていうような、背中をちょっと押してあげられるような存在の曲や歌をずっと歌っていきたいなと思います。歌で励ましてあげたり、何かちょっと安らぎを与えてあげたりとか。もうちょっと頑張ってみようよって、背中をポんって押してあげられるような、そういう存在になれたらいいなと思っています。
--作詞家AZUKI 七として歌詞でリスナーに何を伝えたいですか?
AZUKI 七:聴いてくれたその人自身の人生に何らか彩りを添える事が出来たり、その瞬間だけでも何かを感じたりしてもらったりと、いい意味での何らかの影響を残せたらなって思います。
--レコーディングはいつも別々なんですか?
AZUKI 七:こっそり歌入れに行ってる事も。モニターでじっと見てたりとか。でも1人が多いよね?
中村由利:そうですね。
--歌入れにはどれ位かかりますか?
中村由利:早ければ1日2日で。やっぱり時間を掛ける時は1週間ぐらい日にちを置いてもう1回やり直してみるとかという事もありますし……。まあ、3、4日あれば充分です。
--今回のレコーディング中でエピソードはありますか?
中村由利:当初からは歌詞やアレンジが変わったり。そういった意味では色々と思考錯誤して一番ベストな形を探ったって感じですね。余分なものを全て削った形なのですごく聴きやすいと思います。
--ところで中村さんはR&Bライヴに出演されましたが、いかがでしたか?
中村由利:すごく楽しかったです。本番は案外、緊張せずに楽しめました。やっぱり初めての経験だったので、お客さんがたくさん入って、自分が歌っている姿を見て貰うのが初めてだったので、すごく自分でも新鮮で楽しい経験が出来たなと思います。
--2人はとても仲が良く見えますが、いつもこんな感じですか?
AZUKI 七:いつもこんな感じですね。
--AZUKIさんは中村さんの声にベタ惚れと以前言っていましたね?
AZUKI 七:大好きです。声もそうですし、多分センスそのものが好きなんだと思うんです、メロディ・ラインとか。
--今後、雑誌や番組で挑戦してみたい事は?
中村由利:物を作ったり、料理を作ったりして食べるコーナーとかをやってみたい。甘いものが好きなので、おいしいお菓子を作ってみたいです。
AZUKI 七:私は書いているのが好きなので、個人的に長い物語を書いてみたい。曲だと尺が決まっているので。
--最後にファンのみなさんに一言。
中村由利:これからもみなさんを励ましていけるような、時には安らぎになるような曲を一杯残していきたいと思いますので、応援宜しくお願いします。
中村由利:音楽
AZUKI 七:よく分らないです。
中村由利:ピーマン。
AZUKI 七:牛乳。
中村由利:「赤毛のアン」と「若草物語」が好き。
AZUKI 七:観るもの。
中村由利:「スラムダンク」にはまっています。
AZUKI 七:好きです。昨日マンガ喫茶に行きました。
中村由利:旅行。フランスに行きたいです。
中村由利:世界一周してみたいです
AZUKI 七:1センチ。
中村由利:貯金と旅行とおいしいものを一杯食べに回りたいです。
AZUKI 七:1センチが10個。
中村由利:大好きな事。
AZUKI 七:大変だけど、でも楽しい
中村由利:自分の生活の中で一番大切な事です。
AZUKI 七:日常生活です。
中村由利:魔法のランプが欲しいです
AZUKI 七:あればいいと思うような、起こっている事全てがそうであるようなイメージです。
中村由利:赤とか明るい色の洋服が好き。
AZUKI 七:素材と着心地が良ければ。
中村由利:インドアな性格なので一度、無人島でアウトドアな生活も体験してみたいです。
AZUKI 七:いいですね。
中村由利:食べ物。
AZUKI 七:火。
中村由利:ハート。
AZUKI 七:あるのかな〜?、ないのかな〜?っていう感じです。
中村由利:桜の花、卒業。
AZUKI 七:シングル。
中村由利:一番大切なもの。
AZUKI 七:グループ名。すごい気に入ってます。