New Single「君を飾る花を咲かそう」LIVE DVD「GARNET CROW livescope 2004 〜君という光〜」
--てっきり先日のライヴで演奏した新曲「雨上がりのBlue」がシングル曲でリリースされると思ったんですが。
中村由利:「雨上がりのBlue」は、ちょうどあの頃に新曲として出来た曲だったので、そのままライヴで勢い的に聴いてもらおうかなと。それと今回のリリースとはまた別物だったりする感じなので(笑)。
--前作から5ヶ月振りのリリースですが、本人達としてはいかがですか?
中村由利:ライヴを挟んでいるので、とりわけ開いたような感じもなく、自分達としては無理のないスケジュールで自然に楽曲がたまっていって良い所でのリリースかな。
AZUKI 七:余裕があるというわけではないんですけど、精神的にもすごく楽なペースというか、ライヴ・モードから上手く切り替えられて出来ました。
--という事は、この曲はストックではない?
中村由利:これは書き下ろしです。以前からそうですけど、ライヴをやっている時は、とにかくライヴの事で精一杯なので制作の事はまず考えられないんです。
--この曲はどのようにして出来たのですか?
中村由利:これはちょっと個人的な話になるんですけど……、実は先日、私の親友の家族が突然亡くなってしまって、その知らせを聞いたのが東京公演の次の日で、ちょっとバタバタしたんですが、葬儀に参列したんです。その方は突然去ってしまったので、家族はみんな悲しんで、そしてすごくたくさん人が集まって見送って、自分もその中にいて改めて家族の絆とか大切なものの存在とか、人のはかなさとかを感じてしまって……。そこからわぁーっと出てきた曲なんです。そんなきっかけで出来た曲なので、ちょっと今までとは思い入れも違う曲になりましたね。だから、最初の頃はけっこう泣けてきちゃって、仮歌を歌ってる時に歌詞を見て泣きそうになったりしました。
--歌詞もそういったイメージを匂わせていますよね。
中村由利:そうなんです。別に私は何も言ってなかったんですけど、そういう様な歌詞が上がってきて、それで余計びっくりしました。今までも、けっこう曲の雰囲気とかで、(AZUKIさんと)お互い見える映像が一緒だったりする事はあったんですけど、ここまで具体的にそれを思わせる歌詞になっていたのは初めてです。
--AZUKIさんは、中村さんのそんな体験を全く知らずに歌詞を書いたのですか。
AZUKI 七:全く……。今回はあまりにもちょっと近過ぎっていうか、いつも(中村さんの)イメージとかを感じながら書いてはいるんですけど、今回のは部分ではなくて、全体的にパシッときているので自分でも驚いてます。
中村由利:リアルな体験をして出来た曲だったので本当に何かあるのかもね。
--具体的にはどういう部分で驚かされました?
中村由利:この曲のメロディが浮かんだのは、ちょうど曲を書かなきゃいけないって時期で、帰り道に色々考えてる中でメロディが出てきて、途中で雨がバアッて降り出したんです。で、上がってきた歌詞にも“最後の雨が〜”と書いてあったので、光景がそっくり!って。今までとは違って、“合っちゃった”って感じじゃなくて、“合っちゃったらどうしよう?”って感じ(笑)。
--友達同士の別れかと思ってたんですが、実はそんなに深い事があったんですね。
中村由利:もちろん、自分達はそういう事があって出来た曲ですけど、色々な別れとして取ってもらってもかまわないです。確かに、この作品には自分の大切な人、家族、友人、恩人、恋人とかそういう存在をもう一度確かめて欲しいという思いが、今回はすごいこもっていると思います。
--「君を飾る花を咲かそう」というタイトルも印象的ですね。
AZUKI 七:これは最初、デモを真っ白な状態で聴いた時に、人が旅立っていく様子が映像として浮かんだんですね。それも死んで旅立つイメージが一番に浮かんで、自分よりも先に旅立っていく人とかの事を考えていて、どういう風に見送りたいかなぁと思っていて……、それで一面に花畑を作った中を見送る葬儀みたいなものを想像して、そこから一気に出来てしまいました。
--そういうシーンを想像したとしても、だからといって暗いのではなく前向きな歌詞に仕上がってますね。
AZUKI 七:すごく優しくて暖かくて力強い印象をデモ・テープから受けたから、こういう結果になったのだと思うし、なんかいつもはもっと細かく描写し過ぎて感じた映像をもっと特定されるように作ってしまったりもするんですけど、これはすごい程良い優しく暖かい所で終われる感じになりました。
--それに、この曲はものすごくメンバーがライヴで演奏するシーンを思い起こさせますね。
中村由利:やっぱりライヴをした後に作った曲は、少なからずそういう絵は見えるようになりましたね。ライヴの為に曲を書くわけではないけど、出来た曲を聴くとそういう風景が見えるのが多いですね。
--安定していて、GARNET CROWらしいナンバーでもあります。
中村由利:GARNET CROWとして自分たちも得意な部分というか、私たちが聴いて欲しいような音ではありますね。
--中村さんヴォーカルはこの曲に関してはどうでした?
中村由利:最初はけっこう涙もろくもなってたりしましたけど、そんなに苦じゃなかった。やっぱりメロディと歌詞もはまっていたので、流れに任せてさらっと歌い切りました。
--今年の始めに行われたライヴ・ツアーですが、終わってみていかがでしたか?
中村由利:無事終わって良かった……(笑)、はぁ〜良かったって感じ。
AZUKI 七:その一言に尽きますね(笑)。たぶん、3回目になっても同じ事言ってると思う。
--やってる間はやはり緊張感が続いてる?
中村由利:意識的にリラックスしようという風にはなるんですけど、やっぱり無意識的に背負ってるものがあったと思います。
AZUKI 七:ライヴの日そのものというよりは色んな気持ちを考えて……。まず体調管理、その含みでちょっとストイックな感じになったり、ライヴの本番に一番ピークを持ってこれるようにね。それまでの段階がやっぱり大変です。
--今回、見てる方は安心して見れたんですけども。GARNET CROWのライヴは余計な演出はせずに、演奏で聴かせるというイメージが伝わってきました。
中村由利:そう思って見てもらえたら大成功かな。本当に質だけは下げたくないですしね。
--以前に比べて、本人達はライヴを楽しめる余裕は出てきました?
中村由利:いや、まだそこまでの意識は特別にはないんですけどね(笑)。
--そして、シングルと同時発売でライヴDVDが出ますね。
中村由利:これは自分で見て顔がにやけました(笑)。何かこうメンバーも会場の皆さんも楽しそうな温かい一つの空気が出来ていて、それが見ている間にすごく伝わってきました。いい感じなのでぜひ見て楽しんで頂きたいです。
--こちらには新曲「雨上がりのBlue」も含まれていますね。
中村由利:そういう楽しみがあってもいいかな、それがライヴかなって。でも、それが出来るようになったのは、一つの成長、余裕に繋がっているのかもしれませんね。
AZUKI 七:未発表曲がいきなりライヴでバッと出来るのは、来てくれる人に対して信頼が出来てるからでしょうね。
--最後に、いよいよデビュー5年目に突入するGARNET CROWですが、今後の意気込みをお願いします。
中村由利:時の経つのは早いもので(笑)。今はどんどん制作をしているので、曲も溜っていったらまたアルバムをリリースしたい、というところです。それまで、しばらくは今回のシングルとDVDを見て楽しんで頂いて、待っていて下さい。
AZUKI 七:ゆっくり焦らずやっていきたいですね。贅沢かもしれないけれど、自分たちのペースで作品を作っていけたらいいな。無理せず、ゆっくりじっくり、ね。