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VOL.70 4th Single「千以上の言葉を並べても...」

music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th MemoriesP.007

●○○ From music freak magazine Vol.70

GARNET CROW

 今年3月のメジャー・デビュー以来、自らの足元をしっかり見つめながら、"良質" の作品を発表し続けているGARNET CROW。そんな彼らのニュー・シングル「千以上の言葉を並べても...」が、9月27日にリリースされる。今回はこの作品に関してメンバーから寄せられたコメントに沿っていきながら、彼らが作り出す世界を探っていこうと思う。

 前作「二人のロケット」の大空へ舞い上がっていくような疾走感とは対照的に、楽曲全体に秋らしさが感じられ、感傷的な雰囲気が漂っている今回の作品。繊細なメロディに乗せて穏やかに歌う中村由利のヴォーカル、"千以上の言葉を並べても" 伝えられないもどかしい想いを叙情的に綴ったAZUKI 七の詞、そして幾重に重なったコーラスに様々なフレーズが重ねられたバック・トラックと、4人がそれぞれのパートにこだわって紡ぎ出した要素が、1つに統合されていることが分かる。その4人の "こだわり" は、今回の作品ではどこに表われているのだろう。

「秋ということで、心にじわじわと染みてくる切ない感じの曲になっています」
(中村由利 -Vo,Writing-)

「誰が悪いわけでもなく、寄り添っていけない関係を少しでも優しい感じに…と思って詞を書きました」
(AZUKI 七 -Lylics,Key-)

「じわりじわりと聴く人の耳を引きつけ、聴き終わった時には、1本の映画を観た後のようなアレンジになるよう努力しました」
(古井弘人 -Arenge,key-)

 確かに聴き込むごとに、楽曲の中に引き込まれてしまう。そんな魅力を持つ曲の聴き所を尋ねてみると、古井は「全体を通してのストーリー性」、AZUKIは「伸びやかに和ませてくれる中村さんの声」と簡潔な答えが返ってきた。中村も「聴けば聴くほど心に染みてくる曲だと思っています。是非何度も繰り返し聴いて頂いて、曲の余韻を感じて欲しいですね」と返答。彼らの曲に対する思い入れが、この言葉からも十分に伝わってくる。

 彼らが、それぞれこだわりを持って曲を作り上げていくことは先にも述べたが、その方法は新しいことへの挑戦であったり、曲を自分なりに消化することでもある。そこで、次に今回の曲をレコーディングするに当たって、苦労した所やチャレンジした点などを聞いてみた。

「新しいサウンドと声のマッチングやメリハリに気を付けました」
(古井弘人)

「言葉の響きを大切に、そしてバックのオケにうまく溶け込むように歌いました」
(中村由利)

「良質な無機質感を演出することを心掛けました」
(岡本仁志 -G-)

 淡々と歌い上げる中村の声に強いメッセージを感じたり、一見シンプルなメロディ・ラインが、実はいくつものフレーズが重ねられたバック・トラックやコーラスによって支えられていることに気付かされたり…。聴き進んでいく中で気付かされることは多い。そして、それらの様々な発見が、聴き手をGARNET CROWの世界に引き寄せるのだろう。

 また、もう1つのGARNET CROWの世界が展開されているのが、カップリングの「blue bird」。この曲について古井は 「爽やかな風のような曲」と表現、中村は 「とても聴きやすいポップな感じの曲に仕上がりました」とコメントしている。中村が作った心地良いポップなメロディと、AZUKIの哲学的な詞が見事にマッチしたナンバーに仕上がった作品だ。これも、メンバーそれぞれが優れたクリエーターであるからこそ表現できた曲と言えるのではないだろうか。

 GARNET CROWのシングルは、今作で4作目を迎える。曲を発表していく中で、バンド内で変わってきた部分があるか聞いてみた。

「GARNET CROWとして表現できる曲の幅が広がってきたと思います」
(中村由利)

「サウンド、グルーヴ、コーラスなど、いろいろな面で進歩していると思います。その部分は、アルバムでもっと明らかになると思いますのでお楽しみに!!」
(古井弘人)

 作品を出す度に、GARNET CROWは確実に成長している。作品を聴いても彼らが進歩していることは分かるが、メンバーの言葉を通して、それはより確かなものとなった。常に前に向かって進んでいるGARNET CROWは、今後どんなことを試みようとしているのだろう。メンバーに尋ねると、様々な答えが返ってきた。

「とにかく、曲をたくさん作りたいな」
(AZUKI 七)

「新しい事と今まで自分が学んできた事をミックスして、更に良質な使い捨てではない音作りをしたいと考えています」
(古井弘人)

「急所を突いたギター・プレイ!」
(岡本仁志)

「これからも季節感を感じてもらえるような曲を作っていきたいです。あと、写真や映像からもGARNET CROWのイメージが伝わるような作品を作っていきたい」
(中村由利)

 以前から表現の幅広さや奥深さに定評のあったGARNET CROW。彼らのコメントを通して、それらが確実に進歩し、さらなるモチベーションにつながっていることが確認できた。詞、メロディ、ヴォーカル、コーラス、そしてアレンジ——彼らの音楽性は、楽曲を構成するあらゆる要素に波及し、またそれらがしっかりとまとまることによって、1つの大きな創造物(作品)を生み出している。聴き手の感性も豊かにしてくれる楽曲。GARNET CROWはそれを創り出す術を持っているのだ。

New Maxi Single
「千以上の言葉を並べても...」

GIZA studio GZCA-1044 ¥1,050 (Including tax)

'00.9.27 Release

1. 千以上の言葉を並べても...
2. blue bird

3. 千以上の言葉を並べても...〜Instrumental〜

New Maxi Single
「千以上の言葉を並べても...」

9.27 Release !!