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VOL.81 8th Single「call my name」

music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th MemoriesP.017

●○○ From music freak magazine Vol.81

G A R N E T C R O W

New Maxi Single
「call my name」

8.8 Release!!

音楽のマイスターが紡ぎ出した極上のピュアネス・チューン

 今年1月の1stフル・アルバム・リリース以来、着実なスタンスで作品を発表し続けるGARNET CROWから新しい音源が届けられた。5月にリリースされた前作「Last love song」からぴったり3ヶ月のインターバルを経て届けられたニュー・マキシ・シングルのタイトルは「call my name」。

 牧歌的な岡本仁志のアコースティック・ギターの音色とゆったりしたリズムのイントロから始まるこの曲は、まるで現在のGARNET CROWの余裕と落ち着きを感じさせるかのよう。

 そんな緩やかなリズムに中村由利のヴォーカルが加わると、まるで真っ白なキャンバスに一瞬にして鮮やかな色が浮かび上がるような、華やかさが広がっていく。その色をさらに際立たせる古井弘人のアレンジ・ワークは、いつもながら控えめでいて秀逸だ。特にこの曲では、オーケストレーションのアレンジがいい。中村のアンニュイでいて強い、華やかでいてはかないミドル・ヴォイスの特性を知り尽くした、歌心を引き立てる緻密なアレンジ・ワークは、今やGARNET CROWのオリジナリティを語る上で欠かせない。

 また、中村の声質が作り出した、その壊れそうなくらい繊細な高音と中音域のせめぎ合いとも言うべきメロディ・ラインは、このミディアム・チューンでは、なかなか研ぎ澄まされた魅力を放っている。一言で言えば "クール"。ただし、そこには人の心を癒す "血" が静かに流れている。

 そして、GARNET CROWの世界観を言葉で一手に担っているのが作詞担当のAZUKI 七。彼女は、この曲では日常の2人の生活の中で見落としがちな幸福感、その貴重で贅沢な時間の1コマを、繊細なタッチで描き切る。ピュアな心情が随所に溢れているこの歌詞は、特に同性からの支持がかなり得られるのでは? 現代人にとって、最も必要かつ重要な幸福感の答え、それがこの曲にはある。

 また、そうかと思えば、片やカップリング曲の「トランス・トラップ」では、テンション溢れるサウンドに、危険な香りを放つ恋愛模様が描き出される。「call my name」とは対をなすかのようなドラマティックな世界観の表現。ここにもまた一味違う強く怪しいGARNET CROWの魅力がある。加えて、今回のシングルでは3曲目に「call my name」のリミックス・ヴァージョンを収録。こちらのアプローチもまたかなり斬新だ。

 相変わらず、その創作活動と作品のリリース以外では、極端に情報量が少ないGARNET CROW。だが、今回の作品を聴くにつけて思うのは、あくまでGARNET CROWは音楽のマイスター(職人)であり、良質な作品を作り続けることを自らに課している音楽制作者集団なのだ、ということ。その姿勢は現在のJ-POPシーンでは、今や珍しい存在だ。だが、逆に今こそ、こういう音楽本来の強さ、メロディの優れた楽曲を一般リスナーは求めているのではないだろうか。

 今後の音楽シーンの動向を占う意味でも、この「call my name」がどのくらいの支持を集めるのか、興味深い。

GARNET CROW
New Maxi Single

「call my name」

8.8 Release

GIZA studio GZCA-2005

¥1,260(tax in)

1.call my name

2.トランス・トラップ

3.call my name -N.D. meets Sax Mix-

4.call my name -Instrumental-