目次へ戻る

VOL.79 岡本仁志 Solo Maxi Single「Sweet×2 Summer Rain」

music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th MemoriesP.016

●○○ From music freak magazine Vol.79

岡本仁志 interview

2nd Maxi Single
「Sweet×2 Summer Rain」 6.20 Release!

独自のポップ・サウンドで自らの世界観を表現するGARNET CROWのギタリスト、岡本仁志、2ndソロ到着!

 GARNET CROWのギタリストとして活躍する岡本仁志が、シンガー・ソングライターとして初のソロ作品をリリースしたのは昨年の11月。「First fine day」と名付けられたそのマキシ・シングルは、岡本のキャラクターを反映するかのように、ポップなメロディの中にリリカルで繊細な世界観を封じ込めた作品だった。それから約7カ月、2ndシングル「Sweet×2 Summer Rain」が完成。今作も、さらに岡本仁志ならではのポップ・ワールド全開! 大滝咏一のような甘さの中に憂いを含んだ歌声、ビートルズばりのポップ・サウンド、瑞々しい感性が生んだその耳馴染みの良いサウンドと歌声には思わず人を惹き付ける魅力が宿っている。岡本仁志とは一体どんな経歴を持った人物なのだろう。

hitoshi okamoto

 岡本が初めてプロの音楽業界に関わり出したのは、22歳の頃。大学仲間と一緒にバンドをしていたデモ・テープが認められたのがきっかけだった。

 「そのとき大学4年生で、まぁ、就職活動の一環としてデモ・テープも送っていて、それが認められて、いつの間にか……という感じですね」。

 彼はソングライティングとギターの才能を現プロデューサーに認められ、まずはソングライターとしてZARDの曲を作曲して作家デビュー、その後、ZARDの船上ライヴにギタリストとして参加し、2000年3月、GARNET CROWのギタリストとして正式にデビューを果たす。

 「GARNET CROWはまぁ、スタジオでメンバーと何回か顔を合わせているうちに、やってみようか、ってなったわけですけれど、もともと最初から役割分担がはっきりしていて、わいわいにぎやかに作っていくバンドというよりは、もっとスマートな制作チームみたいにしたいねっていうのは、皆の中にありましたね」。

 ソロとしてもすでにキャリアのあるクリエイター達が結成した音楽集団GARNET CROW。彼らは、その音楽性の高さで着実に評価が高まってきている。

 そして、GARNET CROWの活動と並行して、昨年11月、岡本仁志は、初めてのソロ作品「First fine day」をリリース。その中で彼は自ら歌い、全ての楽器もこなすというマルチな才能を発揮している。しかし、意外なことに、彼が歌い始めたのは、ソロ作品を意識して作るようになってからだという。

 「ギターもそうなんですが、歌もレッスンとかプロをモーレツに意識したというのではなくて、いつの間にかそうなってきたというか。ただ、溜まった曲をどんどんプレゼンテーションしていくうちに、「おまえ、声いいよ、歌えよ」みたいな。まさか、自分で歌うとは思わなかった(笑)」。

 そんな岡本だが、こと彼の作る曲は、一般的なギタリストが作る曲とは全く異なるメロディ・センスと雰囲気を持っていて、しかもポップである。

 「作曲は、高校の終りくらいからですね。曲ってどうやって作るんだろうと思って、当時ピアノ弾いている友達がいて、そいつに色々聞きながら教わりました」。

 そうやって、ギターを持って鼻歌で作った彼のソロ作品は、今や音入れや歌入れからアレンジ、ミックスのすべてを岡本自身が一人で自宅で手掛けている。

 「歌もなにもかも全部一人……。今回は唯一アコースティック・ギター以外はすべて自宅録音の作業ですね。だからペースもかなり遅いし、よけい煮詰まるときは煮詰まるんですよ(笑)。僕は作品を作ろうと思って作らないとできないタイプなんで、もう追い込まれて作るというか……。曲の断片、短いワンフレーズみたいなのがパッとできたらどんどんテープに入れていて。で、溜まってきて、日を改めて聴いてみて「良いなぁ」と思ったら、「まぁこれはちゃんと形にしようかなぁ」と。そうなってきたらもう後はずーっとやっていますね。だから、今回の「Sweet×2 Summer Rain」も純粋にメロディでつまることはなかったんですけど、他の肉付けやらにものすごい時間がかかりました(笑)」

 そういう大変さがあるにもかかわらず、今回の作品にしても、その聴き心地はあくまで軽く、スムース。それも、やはり岡本の人柄の成せる技なのだろうか?

 「言われますね、「なんかのんびりやってるように見えるんだけど」って。「いやぁ、僕、ムッチャ必死なんですけど」ってね(笑)。でも、これって、たぶん声の影響が一番大きいですね。張ってないというか。個人的には熱いのも好きなんですけど、やっぱり自分はこれしかできないなっていうか(笑)。まぁ、なんかGARNET CROWの作業も並行しつつ、家でのんびり作ったものを作品にしましたっていうイメージ、それはそれで悪くはないですよね」。

 このゆるいスタンス! 岡本の作品には、大変な労力と情熱が注がれているのだろうけれど、それをあくまで軽やかに楽しんでクリエイトしている感覚が伝わってくる。それが今の時代の空気をとらえたJ-POPというものなのだろう。是非、一聴してみて欲しい。

岡本仁志
2nd Maxi Single「Sweet×2 Summer Rain」

6.20 Release

GIZA studio GZCA-1086 ¥1,260

Sweet×2 Summer Rain
Hitoshi Okamoto

1.Sweet×2 Summer Rain
2.Happy Trash

3.First fine day Go! Go! remix