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VOL.122 livescope 2005 リハーサル潜入レポート

music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th MemoriesP.062–063

●○○ From music freak magazine Vol.122

GARNET CROW

「livescope 2005 〜I'm waiting 4 you & live〜」
リハーサル潜入レポート!!

つい先日、4枚目のニュー・アルバム『I'm waiting 4 you』をリリースしたばかりのGARNET CROWが今年も早々にライヴ・ツアー「livescope 2005〜I'm waiting 4 you & live〜」を行う。そのライヴ・リハーサルが行われていると聞き、早速その模様を追ってみた。

 本誌では何度も登場し、僕も何度かインタビューし、全員のパーソナリティをいくばくかは掴めているであろうと思っていたGARNET CROW。しかし、よくよく考えてみたら全員が一同に会した場を、ライヴ会場以外ではお目にかかった事がなかった。

 そして、不思議な事にGARNET CROWは、バンドでありながら、個人の顔は見えるのだけれど、果たしてこのバンドのイニシアチヴは誰が握っているのか? 4人一緒の時はどういう空気感が存在するのか、というのがなかなかに想像しにくいバンドである。そこで、今回リハーサルに潜入出来るという事で、渡りに船とばかりに、4人のその辺のバンド・グルーヴ感を探ってみる事にした。

 僕がお邪魔したのは、12月21日の夜、そこそこ深い時間帯だ(聞く所によるとリハーサルは昼帯と夜帯の2パターンで行われていて、この日は夜帯という時間帯でのリハーサル)。30畳ほどの空間に楽器類とモニター類が設置され、ステージ上と同じ様に機材類が並んでいる。僕が入った頃には、メンバーはすでにセッティングを終え、所定の位置についていた。多分、ステージ上の見栄えも同じ立ち位置になるであろう。センターから向かって左端(下手側)には古井弘人、その少し右奥にギター、そしてセンターより幾分左後ろに岡本仁志、センター奥にドラム、その右手前にギター、右手奥はベース、そして右手端(上手側)にはAZUKI 七。前回のツアー時とほぼ同じ並びでメンバーは固定されている様だ。

 ツアー・メンバーは今回から何人かが変更になっている。とは言え、バンドのムードは新しいというよりは旧知の仲といった感じ。それもそのはず、メンバー同士、昨年の愛内里菜のバレンタイン・ライヴやZARDのツアー、そして大阪北堀江のライヴ・ハウスhillsパン工場でのTHURSDAY LIVEなどで一度ならず共演している仲。それだけに堅苦しさはない。

 この日は、後ほど中村由利が到着するという事で、まずはバンドだけのリハーサル。ほぼ進行順に演奏されていく。どちらかと言うと始めは手慣らし、という感じ。だけれども、今までライヴで演奏されてきた曲は、この日の時点でもけっこうまとまっていて、淡々と演奏が進んでいく。さすがに何度も共演しているメンバーだからか、聴感上、演奏の違和感を感じさせるものは何もなかった。

 見ていて、興味津々だったのは、古井と岡本、AZUKIがどんな風にリハーサルでコンタクトを取りあったりするのかという点。しかし、インタビューでもどちらかと言うとみんな静かな人柄のメンバーだと思っていたそのパーソナリティ通り、リハーサルでもお互い多くを語るでもなく、しっかりとアイ・コンタクトを取り合うでもない、そのフワフワとした親密な空気感が面白い。さらにこの中にはバンマス的な存在がいるのかと思いきや、曲のブレイク・ポイントの仕方やテンポの上げ下げにしても、時には古井が、時にはバンド・メンバーが提案するという様に、極めて民主的かつイーヴンな間柄で物事が決められていく。

 さて、後半は中村由利が入ってのフル・メンバーによるリハーサル。今度は通しではなく、1曲1曲丁寧に曲をライヴ演奏用に仕上げていく。それにしても驚きなのはヴォーカルが入るだけでこんなに聴こえ方が違うのか、という点。演奏の迫力にしても瑞々しさにしても、さっきとはまるで違う。それは一言で言うと "プロフェッショナルなバンドの出す音" とも言えるのだけれど、以前インタビューでAZUKI 七が言っていた "中村由利のヴォーカルがあってこそのGARNET CROWの音楽" を見せつけられた様な気がした。

 中村は1曲終わる毎に、その曲のブレイクの感じやテンポ感に意見をしていく。すかさず、それをより具体的にメンバーに伝える古井。てきぱきと演奏を中村のイメージに近付けていくバンド・メンバー。ここからは、さすがにプロの技だなと思わせられたのは、中村は歌の歌い方で聴こえる部分に明確なヴィジョンを持っていて、それを具現化しようとする。メンバーは、わずか1/120秒のテンポを変えたり、ブレイクのフィル1つにしても色々なアイデアを持ち寄って何度も全員が納得するまで演奏を繰り返す。そうやって1つ1つチェックしていった上で、あのGARNET CROWのグルーヴ感が生まれてくるのだと感心させられた。特にこれから新曲や、また違ったアレンジでの旧曲がどの様な形で演奏されていくのか興味深い。

 たった1度のリハーサルを体験しただけで、GARNET CROWのバンドとしての全貌を把握出来たわけではないのだろうけれど、演奏に徹していたAZUKI 七、予想通り寡黙だったギタリスト岡本仁志、アレンジャーらしく細かな音に気を配る古井弘人、そしてフロントマンとしての威光を感じさせたヴォーカル中村由利を見て、やはりGARNET CROWはこの4人ならではなんだなぁと思った。メンバーが醸し出す温かい空気感、それを一瞬垣間見れたような気がしたのだ。

 本番のライヴがどうなるのか、ますます楽しみになってきた。      (文・斉田 才)

GARNET CROW
NEW ALBUM

『I'm waiting 4 you』now on sale

GIZA studio GZCA-5052

¥3,059(tax in)

GARNET CROW「livescope 2005 〜I'm waiting 4 you & live〜」

■2005年1月21日(金)大阪厚生年金会館 大ホール
開場18:00/開演18:30

問:サウンドクリエーター(06-6357-4400)

■2005年1月28日(金)愛知県勤労会館
開場18:00/開演18:30

問:サンデーフォークプロモーション(052-320-9100)

■2005年2月3日(木)中野サンプラザ
開場18:00/開演18:30

問:H.I.P.(03-3475-9999)

全公演・全席指定¥5,250(税込)


●○○ From music freak magazine Vol.122

GARNET CROW

livescope 2005
  〜I'm waiting 4 you & live〜