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VOL.124 LIVE REPORT「livescope 2005 〜I'm waiting 4 you & live〜」2005.2.3 中野サンプラザ

music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th MemoriesP.066–067

●○○ From music freak magazine Vol.124

GARNET CROW

「livescope 2005 〜I'm waiting 4 you & live〜」 2005.2.3 中野サンプラザ

 2005年のGARNET CROWの活動はライヴでスタートした。昨年12月に発表されたアルバム『I'm waiting 4 you』を引っ提げて行なわれたツアー「livescope 2005 〜I'm waiting 4 you & live〜」は、大阪、名古屋の公演を経て、2月3日に中野サンプラザでファイナルを迎えた。

 この日も春の訪れを目前にしながら寒い日であったが、会場内には開演を心待ちにする観客の熱気が充満していて、寒さを忘れさせてくれた。開演時間を少し過ぎたところで、場内がゆっくりと暗転。そしてステージに照明が当てられると、客席からは大きな拍手が沸き起こった。穏やかなBGMをバックに、メンバーがゆっくりと入場。この自然な感じが、彼らの音楽のスタンスを象徴をしているように思えた。

 オープニングを飾ったのは今の季節にぴったりな曲でもある「この冬の白さに」。イントロから荘厳な雰囲気が立ちこめ、中村由利の存在感のある歌声がみるみるうちに会場を覆っていく。息を呑むようにしてステージをじっと見つめる観客。まさにGARNET CROWの音の洗礼を受けた状態と言えよう。そのまま息をつく間もなく「夕月夜」に突入。AZUKI 七の儚げなピアノが響く中、メンバーの紡ぐ音が大きな渦となって客席を包みこんでいく。最新アルバムからの演奏されたこの2曲で、あっという間にGARNET CROWの音空間となった会場には、怖いくらいの緊迫感が漂っていた。

 今回のツアー・ステージにも今まで同様、中央に巨大スクリーンがあり、そこにメンバーの姿と演奏される曲の歌詞が映し出されるようになっていた。ステージ内のメンバーが立つ場所は、1人1人の台が少しだけ高くなっている。2階の客席から見下ろすと小さな島がいくつか浮かんでいるようにも見え、GARNET CROWとサポート・メンバーの存在がより強く観客の視界に入ってくるという効果を生み出していた。それは個人プレイが目立つという事ではなく、それぞれの場所から放たれる楽器の音色や歌声が、ステージ上で1つの塊になっていくという現象だ。その張り詰めた状態を和らげたのは、観客に向けられた中村の挨拶だった。

 「こんばんは、GARNET CROWです。今日は皆さんと共に楽しい時間を過ごしたいと思っています」

 今回のツアー・タイトルにもあるように、GARNET CROWは今回のツアーに集ってくれたお客さん、そしてその人達の前でライヴをする事を待ちわびていた。もちろん、それはファンにとっても同じ心情だったに違いない。素直な気持ちを言葉にする中村の言葉に、客席は歓声と拍手で応える。

 そして「夏の幻」を披露。中村がタンバリンを持ってリズムを刻み始めると、客席からは自然と手拍子が起こり、会場の雰囲気もガラリと変化した。早くも登場したライヴの定番曲に、観客も嬉しさを隠せない。それはステージにいるメンバーも同じで、演奏する顔が自然と笑顔になっていた。「忘れ咲き」では写真だけで構成された仕上がりで話題になったビデオ・クリップがスクリーンに映し出され、歌詞の世界を見事にステージ上で表現。後に続く「flying」も、GARNET CROWの持つ浮遊感が古井弘人のアレンジで際立った形になっていた。

 その後も中村が "純愛をテーマにした曲" と紹介して歌われた「call my name」、物悲しい情景を切り取ったAZUKIの歌詞を中村がしっとりと歌い上げる「冷たい影」と、心情に訴える曲が続くも、そこで新たな展開を見せるのがGARNET CROWのステージ。前回のツアーでも注目度の高かった、岡本仁志がヴォーカルを務めるGARNET CROWのナンバーが披露される。今回は「Last love song」。岡本の甘いヴォーカルに中村のコーラスが華を添える形で、観客を楽しませてくれた。

 ライヴも後半に差し掛かると、赤い照明に照らされた演出によって妖艶な雰囲気さえ感じられた「水のない晴れた海へ」や、2ndシングルのカップリング曲である「in little time」と、デビュー初期に発表されたナンバーが続けて登場。GARNET CROWの活動の歴史を振り返る一時となった。今年でGARNET CROWはデビュー5周年を迎える。その記念すべき年を大きな出来事として受け止め、ライヴで観客と共に分かち合う。「感謝の気持ちを込めて歌います」という中村のコメントの後に歌われた曲は「夢みたあとで」だった。今までの歩みとこれから先の事をなぞらえるような歌詞に、観客もそれぞれの想いを重ねていたに違いない。そこには観客とメンバーとの間に見えない絆が存在したような気がした。「Holy ground」では、中村のファルセット・ヴォイスに魅了され、観客の視線は一気に彼女に集中。ヴォーカリストとしての力量を改めて実感させられる曲となった。静と動が入り乱れるステージは、そのまま「永遠を駆け抜ける一瞬の僕ら」へ突入。リズムを取りながら歌う中村を支えるメンバーも、楽しそうに演奏している。その結束力は「君 連れ去る時の訪れを」で更に爆発。がっちりとしたサウンドとコーラスでスケール・アップして


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いく。間にメンバー紹介を挟み、ライヴは本編のラストに向かって走り始めた。「二人のロケット」では中村がステージの左右に進み、観客とのコミュニケーションを楽しむ。後ろでは古井が大きく手を上げて客席を煽り、岡本が熱いギター・プレイを披露、AZUKIはそれらの光景を見ながら嬉しそうに鍵盤を奏でる。その勢いは「ブルーの森で」から「恋することしか出来ないみたいに」のメドレーで更に加速し、止まる事なく「Mysterious Eyes」、「僕らだけの未来」まで突き進んだ。観客とメンバーの息もピッタリ。作品を生み出すアーティストと、それを聴く観客が同じ場所で曲を通じて充実した時間を分かち合う。それがライヴの醍醐味だ。

 そして迎えたアンコール。会場内にガーネット・コールが沸き起こる中、サポート・メンバーと岡本が紫のツアーTシャツ姿で登場。古井とAZUKIは黒のパーカーを着てステージに現れた。最後に呼び入れられた中村は下ろしていた髪を上に結ったいつものヘア・スタイルで登場した。まず披露されたのは「君を飾る花を咲かそう」。中村自身の実体験を元に作られた曲という事もあり、魂のこもった歌声が会場の隅々まで響き渡る。荘厳な空気が立ちこめ、心を打たれていた観客は、次の新曲「「さよなら」とたった一言で...」のプレゼントで更に感激する事になる。寂しさと前向きな気持ちが入り乱れたように感じられるこの曲は、今までの中村のヴォーカル・スタイルとは違う歌声を聴く事が出来た。すっかり盛り上がった会場に追い討ちをかけるように「スパイラル」が始まると、観客も更にヒート・アップ。拳を掲げる人、手拍子で応戦する人、ジャンプする人と、客席は熱気の渦と貸していた。もちろんメンバーの演奏も最後までパワフル。こうして今回のツアー・ファイナルは最高潮で幕を閉じた。

 鳴り止まない拍手の中、客席に向かって何度もおじぎをして手を振っていた4人の姿が今でも忘れられない。メンバーの笑顔に満ち溢れた表情からは、このツアーがいかに充実したものであったかを伺い知る事が出来た。今回のツアーで、ライヴ・アーティストとしての存在を更に見せつけたGARNET CROW。次なる作品の発表と、これからの活動がますます楽しみだ。

<SET LIST>1.この冬の白さに 2.夕月夜 3.夏の幻 4.忘れ咲き 5.flying 6.call my name 7.冷たい影 8.Last love song 9.水のない晴れた海へ 10.in little time 11.夢みたあとで 12.Holy ground 13.永遠を駆け抜ける一瞬の僕ら 14.君 連れ去る時の訪れを 15.二人のロケット 16.ブルーの森で〜 17.〜恋することしか出来ないみたいに(M16,17:メドレー) 18.Mysterious Eyes 19.僕らだけの未来
ENCORE.1.君を飾る花を咲かそう 2.「さよなら」とたった一言で... 3.スパイラル

★新曲情報!!
4月3日からテレビ東京系で放送されるアニメ「MER」(メル)(「週刊少年サンデー」の人気連載マンガ)のオープニングテーマをGARNET CROWが担当!! 放送時間などの詳細は本誌P.40・INFORMATION ページをご覧下さい。

★『Cool City Production vol.8 GARNET CROW REMIX』、今春リリース予定!!
GARNET CROWのサウンド・メイキングを支えるメンバー、古井弘人、岡本仁志がオーガナイザーとして監修し、自らもトラック・メイキングをしたリミックス集!

■COOL CITY PRODUCTION WEBSITE →www.cc-p.net

『Cool City Production vol.8 GARNET CROW REMIX』
TCR-029 TENT HOUSE ¥2,800(tax in)