VOL.177 New Album『STAY 〜夜明けのSoul〜』メンバー・インタビュー(後半)
music freak magazine & Es Flash Back GARNET CROW Final MemoriesP.007
●○○From music freak magazine Vol.177
の頃はもっと自由だったとか、そういう事を思ったりしたんですよね。音楽活動を積み重ねていくと、焼き直しだと思われたくないが故に"過去の自分には戻れない"と思ったり、知らないうちに自分の中で制約を作ってしまって、結局殻を破れなくなったりしている事があるんです。そんな中で忘れかけていたものが、この曲の中から感じられたから、自然とそうなった気がします。今回のアルバム曲の中で、初期の匂いを感じる曲が2曲位あったんです。この10年を前期・中期・後期に分けた時、それぞれの時期の中村由利の曲の匂いが違うんですよね。メロディの持っていき方やコードの流れとか……。
中村:やっぱりあります? "こういうタイプばっかり……"というのがない様に、自分の中では調節して曲を作っているつもりなんですけどね。
岡本:そういうのはありますよね。
古井:それが個性だと思うよ。このコードでどのメロディにいくのかは自由なんだから、例えばそこで岡本仁志はこういくけど、中村由利はここに持っていくとか……。それはパターンじゃなくて、匂いだと思う。長くやっているアーティストさんでも、今の曲でもすごく初期の匂いがしたと感じる部分があると、それはすごく良かったりするでしょ。そういう懐かしさを感じさせる曲が、今回のアルバム収録曲の中にもあったんです。
●今の話を聞いて、中村さんはどう思いましたか?
中村:見破られているんだなあと思いました(笑)。確かに自分の好きなコード展開はあるので、それが続かない様に敢えて別のコード進行で曲を作ったりする事もあるんです。
●その中にも、古井さんは中村さんの匂いは常に感じてらっしゃると。
古井:そうですね。中には懐かしさを敢えて出している曲もあると思うんです。それはそれで聴き手からすると嬉しかったりするので、それがホッとする事に繋がるんじゃないかと。
中村:隠そうとしても、好みはにじみ出ちゃうという事ですね(笑)
●「ON THE WAY」は明るい曲になっていますね。
中村:この曲は疾走感やドライヴ感を重視して作った1曲です。そのイメージを広げていきました。切ない感じも響いてくるし、コーラス・ワークも凝っているので、注目して聴くと楽しいと思います。
●「Stay」については、先ほどお話して頂きましたが、AZUKIさんの歌詞を読んだ時はどう思いましたか?
中村:まず、この複雑なメロディに乗せた形で歌詞が上がってきた事がすごいと思いましたね。それで実際に歌ってみたらすごく難しくて、最初は不安になったりもしましたけど、それが"歌い切ってやるぞ"という挑戦心に火が付きました(笑)
●相乗効果で磨かれていった1曲でもあるんですね。
古井:この曲だけでなく、常にそういう感じだと思います。
中村:仲間であり、ライバルですからね(笑)。だからこそ"良い曲だよね"って言ってもらうと嬉しいし、そう言ってもらえる為には良い曲を頑張って書かないといけないし、歌い上げなきゃいけないし……。
古井:そういう掛け合いってありますよね。良い歌が乗ってきたし、色々なコーラス・パターンも考えてきているし、良いミックスに仕上げようという。
中村:こっちもすごく凝ったアレンジが出来たし、歌詞も歌い甲斐があるし、ここは頑張らないと……という感じです。驚きと新鮮さが刺激になっているし、それがあるからやめられない。10年近く音楽制作をやっていますが、楽しみの方が多いですからね。
古井:今の話を聞いていると、そういう相乗効果で曲が仕上がっていくから、GARNET CROWは楽しいのかもしれない。
岡本:僕らの音楽に関わっている人達に"GARNET CROW"という共通認識があるから、面白いんだと思います。
古井:目的共有は、すごく重要だと思います。何か1つの事をやろうとした時に、そのベクトルが伸びるか縮むかは、その人達の意識次第だし……。今回のアルバムは、それを余計に意識しているかもしれません。このアルバムを聴いてもらえば、今のGARNET CROWのテンションが分かると思います。
中村:"本気"と書いて"マジ"っていう感じです(笑)
●「日々のほとり」はふんわりとした音色が心地良い1曲になっていますね。
中村:イメージ的に思い浮かべたのは、映画の[魔女の宅急便]なんです。アコーディオンの音色がフランスの風景を匂わせたり、道端に咲いているタンポポみたいな可愛い曲にしたくて作りました。私もすごく気に入っている曲です。GARNET CROWはどちらかというとダークでディープなサウンドのイメージがあって、"可愛らしい"曲が少ないので、「日々のほとり」は少女の様な雰囲気がしてすごく好きです。
●アコーディオンは最初から入れようと思っていたのですか?
古井:僕の中では、メンバーと一緒にヨーロッパに行ってPV撮影をする時にこの曲を使おうという所まで考えを広げた時に。そこで聴こえてくるアコーディオンというイメージが浮かんで、これで進めようと……(笑)
中村:制作自体もすごく根詰めて作業をしていた時期だったので、脳内トリップしたのかもしれません(笑)
岡本:僕なんか、思わずパスポートの期限が切れてないか、チェックしましたからね(笑)
●「Fall in Life 〜Hallelujah〜」も軽快なナンバーですよね。
中村:デモの段階ではバラードぽかったんですけど、思い立ってアップ・テンポにしてみたらどうかなと思って古井さんにお願いしたら、アップ・テンポのヴァージョンの方が良かったので、この形になりました。歌詞も"ぶっとんじゃって"という、GARNET CROWの曲では使わない言葉が入っているので、すごく面白い曲になったと思います。歌っていた時も吹っ切れた感じがして楽しかったです。
●この曲ではギター・サウンドも聴き所になっていると思いますが、岡本さんがプレイする時にイメージした事は?
岡本:これはバンド少年の頃に戻った気分で弾きました。実際に弾いてみて"パンキッシュなプレイもまだいける"というのが確認出来たので、良かったです(笑)
●「Rainy Soul」は儚さ全開のナンバーになっていますね。
中村:これは岡もっちがイチ押しの曲なんです。
岡本:名曲です。これを聴いてダメだと思ったら"アルバム代金をお返しします"という位です(笑)
中村:この曲は今回のアルバムの中でGARNET CROWのダーク・サイドを1番じっくり味わってもらえると思います。好きな人にとってはたまらないんじゃないでしょうか。
●「恋のあいまに」は最初からラストを飾ると決まっていたのですか?
中村:この曲を作った時はエンディングという風には考えていませんでした。他の曲が出来上がって曲順を決める時に、ドラマティックで余韻を残すアウトロがあった事もあって、アルバムの最後に来た方が感動的になるかなと思って、ラストにしました。エンドロール的なポジションです。最後の部分もたっぷり時間を掛けているので、泣けるギター・ソロが心に響いて、余韻を残しつつアルバムが終わっていくという感じで聴いてもらえると嬉しいです。
岡本:ギター・レコーディングの時はまだアルバムのラストを飾るとは決まっていませんでしたけど、命を吹き込む感じでしっかり弾きました。
●こうしてアルバムが完成しましたが、やっと出来上がったという感じですか?
中村:そうですね。シングルで表現し切れない様な世界観の楽曲が今回のアルバムにも詰まっているので、GARNET CROWらしい自分達のSoulを感じてもらえる1枚になったと思います。早く聴いてもらいたいですね。
●岡本さんや古井さんは、今はどんな心境ですか?
岡本:まだ作り終えたという実感はないですね。
古井:曲が出そろって、アルバム発売までの期間が1番ワクワクする時期かもしれません。
●このアルバムを発表した後は、いよいよ全国ツアーですね。
中村:初めて行く会場もあるので、そこでどういう反応をしてもらえるかが楽しみですね。GARNET CROWの音楽世界を生音の迫力を楽しんでもらいたいです。
岡本:ライヴ・ハウスでやるので、お客さんとの距離も近くなるし、どんな感じになるんだろうというので楽しみです。
古井:今までも沢山の会場でライヴをやりたいと思っていたと思うんです。それが現実になった部分に対する喜びはもちろんありますし、そこでより多くの人達に見てもらうからこそ、お客さんの期待に応えなきゃいけないという気持ちもあります。今回のツアーを通して、1人でも多くの人と触れ合いたいと思います。
●GARNET CROWは間もなく活動10年目を迎えようとしていますが、振り返ると早かったですか?
中村:あっという間ですね。特に今年は早いです。
岡本:メジャー・デビューして2枚目のアルバムからが特に時間が経つのが早かったですね(笑)。しかも今年は本当に早かったです。
古井:思い返すと長いんですけど、感覚としては早いですね。だからこそ大事に過ごさないと勿体ないなと思います。今しか出来ない事はいっぱいあると思うので。
●[music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th Memories]の発売が決定しましたが、楽しみにしている読者の方に一言お願いします。
中村:連載は長くやってきたので、改めて最初から読まれるのはかなり恥ずかしいですが(笑)、この機会に読んでみてください。
古井:僕らは恥ずかしいですけど、読んで笑ってやってください(笑)
New Album
『STAY 〜夜明けのSoul〜』2009.9.30 Release
GIZA studio
※「ON THE WAY」
UHB発フジテレビ系列27局ネット[2009北海道マラソン]エンディングテーマ
【収録曲:全12曲】
01. Hello Sadness
02. 百年の孤独
03. 花は咲いて ただ揺れて 〜album ver.〜
04. Elysium
05. Doing all right
06. ON THE WAY
07. Stay
08. 日々のほとり
09. 夢のひとつ
10. Fall in Life 〜Hallelujah〜
11. Rainy Soul
12. 恋のあいまに
★応募抽選特典あり!!★
(全仕様共通/応募券封入)
【初回限定盤A:CD+DVD】
GZCA-5196
¥3,500(tax in)
DVD:収録シングル、アルバム曲のPV収録
【初回限定盤B:CD+CD】
GZCA-5197
¥3,300(tax in)
CD:アルバム収録曲・別ヴァージョン収録
【通常盤:CD】
GZCA-5198
¥3,059(tax in)
★全国ツアー決定!!★
●10月02日(金)Zepp Nagoya
●10月12日(月・祝) 横浜BLITZ
●10月18日(日)Zepp Fukuoka
●10月22日(木) なんばHatch
●10月23日(金) なんばHatch
●10月30日(金)Zepp Sapporo
●11月07日(土)Zepp Sendai
●11月24日(火) 赤坂BLITZ
●11月25日(水) 赤坂BLITZ
★初のカウントダウン・ライヴ決定!!★
12月31日(木)NHK大阪ホール
■OFFICIAL WEBSITE www.garnetcrow.com/
●10月から始まる全国ツアーが楽しみで仕方ない古井弘人さん。今は盛り上がるライヴにするにはどうした良いかを毎日考え中だそうです。
●FCイベントや10月からの全国ツアーの準備で大忙しのGARNET CROW。そんな中でも岡本仁志さんは、きちんと選挙に行って投票してきたそうです。