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Es VOL.1 [livescope 2009 〜夜明けのSoul〜]LIVE REPORT

music freak magazine & Es Flash Back GARNET CROW Final MemoriesP.009

From music freak Es Vol.1

GARNET CROW
livescope 2009 〜夜明けのSoul〜

2009.11.24@赤坂BLITZ

10月2日のZepp NagoyaからスタートしたGARNET CROWのライヴ・ツアー "GARNET CROW livescope 2009 〜夜明けのSoul〜"は、ニュー・アルバム『STAY 〜夜明けのSoul〜』を引っ提げ全国7都市・9公演に渡って開催。会場がライヴ・ハウスという事もあり、彼らの新たな姿に触れる事が出来た貴重な公演となった。本誌ではツアーのセミ・ファイナル、11月24日に赤坂BLITZで行なわれた公演の模様をレポートする。
(TEXT BY EMI MORI)

冬の深まりを感じつつある11月24日、赤坂BLITZは熱気に包まれていた。この日はGARNET CROWのライヴ・ツアー "GARNET CROW livescope 2009 〜夜明けのSoul〜"のセミ・ファイナル。関東圏でのライヴは10月12日の横浜BLITZから約1ヶ月振りだが、東京でのライヴは、前回のツアーのJCBホール(2008年8月)以来となる。会場内にジャジーなナンバーが流れる中、スタンディング・フロアはオーディエンスで埋め尽くされ、ざわめきからもライヴへの期待感が伝わってきた。開演時間を過ぎた頃、サポート・メンバーが入場。その後、GARNET CROWがステージに姿を現し、最後に中村由利がポジションにつくと同時にライヴがスタートした。オープニング・ナンバーは「Elysium」。パープルのライトで彩られたステージで岡本仁志のギターが轟き、中村の凛とした歌声が広がる。メンバーの音が重なり、会場をGARNET CROWの世界に染め上げていく。ステージを見入るオーディエンスは、それらの音を全身で感じ取ろうとしている様に思えた。"皆さんこんばんは、GARNET CROWです。今日は宜しくお願いします"という中村のコメントと共に始まった「夢・花火」で更にテンポ・アップしていく展開は、明らかにこれまでのライヴとは異なる流れ。ハンド・マイクに持ち替えて熱っぽく歌う中村、軽快なリズムに乗ってプレイする古井と、序盤の盛り上がりと熱気の浸透度の早さはライヴ・ハウスならではと言える。続けて披露された「flying」でも思い思いに楽しむメンバーの表情が印象的で、AZUKI 七と古井が奏でた間奏の音色は、まるでステージにかかる虹の様だった。短めのMCを挟んで最新アルバムより2曲が立て続けて登場。「ON THE WAY」でオーディエンスの手拍子が大きくなった所に、圧倒的存在感で「Hello Sadness」を披露と、隙のない流れ。クールさ全開の「Go For It」では、中村がマイクを通さず生声で歌い上げる一幕もあり、会場は彼らの音楽に完全にのみ込まれた。今回のライヴは短いMCを挟みながらオーディエンスとの対話を楽しむ構成にもなっている。ツアーの感想で "(お客さんに)直に見られているのをすごく感じる(笑)" と言っていた岡本のコメント通り、ステージに向けられたオーディエンスの視線は熱い。それだけ距離が近いという事もあり、「Naked Story」でのコール&レスポンスの息もピッタリだ。その勢いを受けた形で突入した「Mysterious Eyes」は、岡本がヴォーカルを担当したパンク・ヴァージョン。アグレッシヴなアレンジはライヴ・ハウス空間にピッタリで、メンバーのプレイも一際ヒート・アップしていた。この後、ステージはしっとりとした楽曲にシフト・チェンジ。「花は咲いて ただ揺れて」で一気に引き付け、「まぼろし」で妖艶な世界に誘う。「水のない晴れた海へ」ではステージにセットされた数個のミラー・ボールから放たれた光と、荘厳に響く音の粒子を通して深海の神秘に触れた様な感覚に……。余韻に浸るオーディエンスを残し、メンバーは一旦退場した。会場に「Rainy Soul」のリミックスが流れる中、ステージ中央にキーボードとギターがセッティングされると、ライヴは後半戦に突入。サッカー・ユニフォームにデニムというスタイルの岡本とロング・ワンピース姿の中村が現れ、アコースティック・コーナーが始まった。まずは「Stay」。最新アルバムの柱でもあるこの曲は、ライヴで披露される度に確実にパワーを増している。息をのんで見入るオーディエンスに向けて届けられた「百年の孤独」は思わず一緒に口ずさみたくなる様な温かみのあるアレンジになっていた事もあり、新鮮に響いた人も多かったのではないだろうか。「Holy ground」は中村の弾き語りで披露され、まさに貴重な1曲に。「恋のあいまに」でもしっかり癒してくれた後、ステージを後にした2人にアンコールが起こった。この後、熱いコールを受けて出て来た2人が披露するものに驚かされる事になる。岡本がサラリと弾いたのは、2月10日に発売されるベスト・アルバム『THE BEST History of GARNET CROW at the crest...』に収録される新曲「As the Dew」のフレーズ。スタッフの許可を得てサビ8小節だけ歌われのだが、この時はレコーディングしたばかりとあって、慎重に歌う中村の姿が印象的だった。本編で演奏済の「水のない晴れた海へ」をアコースティック・ヴァージョンで聴く事が出来たのも新鮮だった。

大サービスのコーナーを終え、メンバー全員が再入場。中村が2010年にGARNET CROWがデビュー10周年を迎える事を告げ、"1番大切にしている曲を歌おうと思います"という言葉の後、「夢みたあとで」が始まった。何度も歌われている曲だが、この日はこれからもしっかりと道を歩んでいくという決意表明にも聴こえて、胸が熱くなる。温かくも力強いナンバーに、心揺さぶられた人もいたのではないだろうか。夕焼けを彷佛させるライティングと語りかける様に歌う中村の歌声が郷愁感を誘う「Nora」の後は、合唱コーナー。「Doing all right」のサビ部分を、2つのパートに分かれたオーディエンスが一緒に歌う。一体感が充満したフロアに向かって "皆さん、素敵でした" と言っていた中村を始め、メンバー全員の満足気な笑顔が印象的だった。高めた団結力は一気にぶつけるのみ! 「今宵エデンの片隅で」に突入すると、メンバーのアクションが大きくなっていくのが分かった。軽快なリズムに乗って中村は積極的にオーディエンスを煽り、古井は手を振りながら応戦。AZUKI 七が体全体でリズムを取りながら鍵盤を弾き、岡本はギター・ソロでピックを投げる。そんな彼らを目の前にしたオーディエンスも負けてはいない。「僕らだけの未来」でステージに向けて手を伸ばし、ボルテージは更に上昇。サポート・メンバーの紹介時には、各メンバーに大きな声援が向けられた。テンポ・アップしたステージは止まる事なく「Argentina」に突入。情熱的なナンバーが会場の熱気を解放していく。そして「Fall in Life 〜Hallejujah〜」で楽しい時間をしっかり分かち合い、本編ラストを迎えた。すぐに起こったGARNETコールを受けて再登場したメンバーは、今回のツアーTシャツに身を包み、清々しい表情を浮かべながらスタンバイ。一呼吸置くにはピッタリな「日々のほとり」でゆったりとした気分になった後は、ツアーグッズの話や、今回のツアーで作った岡本のオリジナル・ピックの話題、そして公演毎にデザインの異なるTシャツを着ていた、AZUKI 七の苦労話等、和気あいあいなトークで和みムードを楽しむ。そしてこの日の思い出を増やすべく、ラスト・スパート。「二人のロケット」では中村がステージを左右に動き回ってパワフルなヴォーカルを披露し、古井と岡本は時折ポーズをキメながらプレイする。オーディエンスの手拍子が大きくなり迎えた「スパイラル」ではサビ部分で大合唱。ライヴの人気曲なだけに、そこでぶつかり合うパワーの大きさを改めて実感する事となった。しかもこの曲では古井がステージからフロアに降り、最前列のオーディエンスとハイタッチしながらダッシュするという大サービス!! ライヴ・ハウスならではのハプニングも手伝って、定番のジャンプするポイントでは、オーディエンスも一際高く飛び上がっている様に思えた。まさに完全燃焼という言葉がピッタリなエンディング。拍手と歓声に包まれながら、この日のステージは幕を下ろした。

ここまで "動" の部分をさらけ出したGARNET CROWを見たのは初めてかもしれない。ライヴを行なう毎に自身の音楽世界を具体化し、聴き手の想像力をかき立ててくれた彼らが、今回のライヴ・ハウス・ツアーでは生身でぶつかり、オーディエンスと同じ目線で一緒に楽しんでいた。これは彼らにとっても新たな挑戦だったに違いない。常に進化し続ける彼らが、デビュー10周年を迎える今年、どんな展開を見せてくれるのか、更に楽しみになった。

【SET LIST】01. 百年の孤独 02. もう一度 笑って 03. flying
04. ON THE WAY 05. Hello Sadness 06. Rhythm

07. 水のない晴れた海へ 08. 花は咲いて ただ揺れて 09. Rainy Soul

10. Go For It 11. 僕らだけの未来 12. Mysterious Eyes(Punk Style)

13. Stay 14. 夢みたあとで 15. Nora 16. Naked Story

17. Doing all right 18. 涙のイエスタデー 19. 今宵エデンの片隅で

20. Argentina 21. Fall in Life 〜Hallelujah〜

[ENCORE]01. 日々のほとり 02. 二人のロケット 03. スパイラル

★ベスト・アルバム『THE BEST History of GARNET CROW at the crest...』2月10日リリース決定!!
新曲「As the Dew」を含む、全32曲を収録!! 全曲リマスタリング!!

★"GARNET CROW Happy 10th Anniversary livescope 2010 〜THE BEST TOUR〜"開催!!

■OFFICIAL WEBSITE www.garnetcrow.com