Es VOL.2 Best Album『THE BEST History of GARNET CROW at the crest...』中村由利・岡本仁志インタビュー(前半)
music freak magazine & Es Flash Back GARNET CROW Final MemoriesP.010
●○○From music freak Es Vol.2
デビュー10周年を目前に控えた2010年2月10日、GARNET CROWの全シングルを完全収録したコンプリート・ベスト・アルバムがリリース。全曲、Ted Jensenによるリマスター音源で構成され、GARNET CROW 10周年の音楽史を辿るに最適なヒストリー・ベストになっている。昨年後半はアルバム・リリースにライヴ・ハウス・ツアー、そして初のカウントダウン・ライヴと精力的な音楽活動を展開してきた彼ら。それらを振り返りつつ、今回のベスト・アルバムについて中村由利と岡本仁志に話を聞いてみた。
(INTERVIEWED BY EMI MORI)
Best Album
『THE BEST History of GARNET CROW at the crest...』 Now On Sale !!
●昨年の赤坂BLITZでのライヴを見させて頂いたのですが(※取材はカウントダウン・ライヴ前に行った)、内容が盛り沢山で驚きました。ツアーを終えていかがですか?
中村由利(以下中村):ツアーはすごく楽しかったです。今回はライヴの本数が多かったので、皆さんの反応を見る余裕も出てきて、自分自身も楽しんでライヴが出来たと思います。初日はやっぱり緊張して探り探りの部分もありましたけど、それを経て段々出来上がっていったという感じはありました。ツアー最終日も、"この曲ってこんなにすごかったっけ?"と思ったりしましたし、メンバーを含め皆で、1ヶ月のツアーでやり続けてきたものの集大成が出せたと思っています。
●ちなみに改めて良いと実感した曲というのは?
中村:「百年の孤独」と「Stay」ですね。特に「Stay」は歌っていてゾクゾクした瞬間が何度もありました。皆がすごく集中して演奏している感じが伝わってきて、歌っていて気持ち良かったです。改めて "良い曲だな" と感動しましたね。ファイナルならではという事でプレイヤー1人1人の思い入れを出し切ったステージだったのかなと。
●岡本さんは今回のライヴ・ハウス・ツアーを終えてみて、いかがでしたか?
岡本仁志(以下岡本):プロとして会場の大きさを理由にしてはいけないと思っていて、ホール会場でも一体感溢れるステージにしないといけないし、ライヴ・ハウスでも同じ様にしないといけないんですけど、小さい会場だと音が跳ね返ってくるのが早い事もあって、ダイレクトにお客さんに伝わっている感触はすごくありました。それがその場の空気に左右されて、プラスに働いたりマイナスに働いたりするんだなって。そういう物理的な差によって生じるものがあるのは仕方ないし、それを取り除いた上でどんな会場でも良い状態で演奏する事が求められるんですけど、そこを高める為にはライヴの経験値を上げないといけないなと、ツアーが終わってから改めて思いました。
●音的な事にもこだわりながら、楽しめるツアーでしたか?
岡本:そうですね。すごく楽しかったです。これまでのツアーよりライヴの本数が多いので、ウキウキした感じが長く続いていくんだろうなと思っていたら、実際にツアーが始まるとあっという間だったんです。だからもっとライヴをやりたかったなと思いました。
中村:毎回、ツアーが終わると "もっとやりたかったね" って言っている気がします(笑)
●初めての会場でのライヴもありましたね。
岡本:北海道は寒かったんですけど、会場に着いたら外でファンの方が "初・北海道、おめでとう!!" という横断幕みたいなものを掲げて待っていてくださったので、"絶対に楽しませていかないといけないな" と思いました。
●ライヴ・ハウスという事で、お客さんとの距離も近かったと思いますが、熱気に押されたりする感覚はありましたか?
中村:ライヴの最後の方になると特に、吸い込まれそうな感じにはなりましたね。"ここからダイブしたらどうなるんだろう……" とか思ったり(笑)。だから東京公演の最終日にステージから降りちゃったんですけどね。
●どうでしたか?
中村:気持ち良かったです(笑)。最初に古井さんに行ってもらって、行けそうだと思ったので……(笑)。最前列にある柵とステージの間のスペースに降りたんですけど、その柵の向こうにも行けそうな気がした自分がいました(笑)。押し寄せてくるお客さんのパワーってすごいなと改めて思いましたね。コール&レスポンスもお客さんの反応が早く返ってきたので、それも気持ち良かったです。
●ライヴ・ハウスならではの楽しみも、しっかり味わう事が出来たと。
中村:そうですね。東京公演では「Go For It」のアカペラで歌う部分をオフ・マイクで歌ったんです。これはスタッフさんから、ライヴ・ハウスだからマイクなしで声を届けてみたらというアドバイスを受けて、やってみました。最初は "マイクなしで大丈夫かな" と心配だったんですけど、実際にやってみたらお客さんにすごく喜んでもらえたので、良かったです。これは何本か続けてやってきてライヴが成長してきたからこそ生まれた発想だったと思います。肉声で歌ったのは初めてでしたからね。音が何も鳴っていない中で歌ったので、すごく緊張しました。歌い出しからその部分が気になって仕方なかったですからね(笑)。"あのギター・リフの後に……"みたいな感じで。それで歌った瞬間は舞い上がってしまって、あまり覚えていないんです。
岡本:僕は僕で、アカペラの邪魔をしない様に、そのきっかけのギターを響かせ過ぎない事に意識を集中していました(笑)
中村:「Go For It」は好きですし、歌っていて気持ちの良い曲なんですけど、東京公演では1番緊張した曲になりましたね。貴重な経験をさせてもらったので、特に印象深かったです。
●2009年終盤はライヴ・ハウス・ツアーとカウントダウン・ライヴで駆け抜け、2010年第1弾作品としてベスト・アルバム『THE BEST History of GARNET CROW at the crest...』のリリースを迎えますね。まずはDisc 1の内容についてお話を伺えればと思います。インディーズ時代の楽曲と2004年までのシングルが収められていますが、改めて聴き返してみて、いかがでしたか?
中村:初々しさはすごく感じました。デビューしたばかりの頃のピチピチ度が際立っているというか。良い意味で、すごく必死に制作作業と向き合っていたと思いますし、そこから生まれたがむしゃら感が楽曲に出ている気がしました。
岡本:技術的な所ではまだ甘い部分があって、聴いていると "あのプレイ、ちょっと恥ずかしいな" と思ったりもするんですけど、中には "この発想は当時にしてはすごかったんじゃないかな" と思うものもあって、そういう発想って実はあまり変わってないのかもと考えたりしました。
●そう思った曲というのは?
岡本:「君の家に着くまでずっと走ってゆく」のギター・ソロとか……。当時はスタジオ作業に全く慣れていなくて、緊張している中で演奏したわりには頑張っているなと思いました。
●中村さんは、当時と今とでは声の響き方が違う様な気がしました。
中村:10年前と今の曲を一気に聴くと、特にそう思いますよね。自分の成長過程が一覧になっているので、すごく恥ずかしいです(笑)。最初の頃は勢いがあっても、技術的な所でヴォーカル・センスやコーラス・ワークの詰めが甘かったりするんですけど、今では出来ない発想のコーラス・ラインが入