Es VOL.24 New Album『メモリーズ』中村由利・岡本仁志インタビュー(2)
music freak magazine & Es Flash Back GARNET CROW Final MemoriesP.063
●○◦ From music freak Es Vol.24
●●●GARNET CROW NEW ALBUM 『メモリーズ』NOW ON SALE
しました。アレンジを聴いて、歌詞が上がってきたのを見た時に“あっ、コレは男性の歌だ!”って思ったんですよ。
●歌詞にも“男”ってワードが出てきますしね。
中村:ええ、それもありますし、歌詞全体も男性の歌詞になっていると思って、なんか女性が歌うより男性が歌う方が良いんじゃないかなって思ったんですよね。それで普段のGARNET CROWの楽曲はほとんど私がコーラスを入れているんですけど、この曲は男性コーラスの方がより深みが出るなと思っておかもっちに頼みました。たまたまおかもっちのTOPのキーと、この曲のコーラスのTOPのキーが全く同じだったんですよ。だから全編おかもっちコーラスになっています。
岡本:こんなに全部って珍しいよね。
●しかもサビは7、8割コーラスが入っていますよね。中村さんのメインのヴォーカルと岡本さんのコーラスが重なるサビ部分は、この曲の大きな聴き所ではないでしょうか。
中村:うん、そうですね。是非チェックして頂きたいです。
●またアルバムの最後の方に収録されているせいもあってか、重厚感があってどっしりと存在感溢れる作品だと感じました。
中村:派手さもないし、明るさもないし、キャッチーでもないからパッと耳につく曲ではないんですけど、よくよく腰を据えてじっくり聴いて頂くとすごく素材の良さというか、シンプルな中に光るものやグッと来るものが絶対にあるんじゃないかなと思います。個人的にはこの「英雄」は思い入れが強いので、今回の中では1番聴いて頂きたい曲ですね。
●とにかく今回は全ての曲が物凄い存在感を放っていますが、特に核になる曲というのはありますか?
中村:核という事でもないんですが、アルバムのリード・トラック的な位置づけの曲は「JUDY」ですね。この曲はシングルでも良いかな~と思える位のクオリティに仕上がった作品なんですが、いわゆるGARNET CROWらしい曲で、従来の自分達の持っている切なさやはかなさや憂いを放った、ドラマティックな展開の曲に仕上がっていると思います。
●ギターは大きめにミックスされていますね。岡本さんらしい味のあるソロが印象的でした。
岡本:頭、真ん中、お尻と、リードが場面場面で出てくるので、そこが1つの特徴かなと思います。またこの曲はPVの撮影もあって、既にライヴでもスタンバイOK状態な位練習したので、特に印象に残っていますね。
●「JUDY」のPVはメンバーが漫画で登場するという、今までにない作風ですね。
中村:PVの監督さんから実写と漫画のコラボレーションをしてはどうかと提案を頂きました。それで夏目ひららさんという漫画家の先生にオリジナルの漫画のストーリーを書いて頂きまして、「JUDY」の歌詞とPVの実写映像が上手く絡みながらPVの中でも漫画のストーリーが進んでいくんです。だから2通りの楽しみ方があるというか、「JUDY」のプロモーション・ビデオとして見て頂いても美しい仕上がりになっていると思いますし、漫画という視点から見ても、歌詞の内容とは違うストーリーが展開されていて面白いと思います。
●確かにこの後どうなるのかなって気になる終わり方ですよね。
中村:実はこの漫画は3部作になっていて、PVに収められているのは2部なので、前後にストーリーがあるんですよ。1部は私達のオフィシャル・ホームページでどなたでも見て頂ける様になっていて、3部はCDの中にWEBの試聴パスワードが封入されているという形になっています。絶対女子はハマるストーリーになっていると思いますよ!
●自分達が漫画になっていかがでしたか?
岡本:古井さんがすっごい食いついていました(笑)。実はコナンにもどんな役でも良いから出たいって!
中村:そうそう(笑)。イメージ的に古井さんって音楽以外の事に興味ない、硬派な感じなのかなと思ってたら、いやいや全然むしろ絡みたいみたいな(笑)。すっごい意外だったんですよ。“それ初聞きですよ!”みたいな(笑)。それに今回初回限定盤にイラスト・ジャケットが特典として封入されるんですけど、それもお気に入りで、“来年からジャケットやアー写はこのイラストで出ようかな~”なんて言ってました。意外とおちゃめなんですよね。コナンからのオファーもずっと待っていたらしいです(笑)
●「JUDY」のPVは初回限定盤にも特典として収録されるんですね。
中村:はい。PV撮影の時夏目先生がずっと立ち会ってくださって、色々な角度から私達の動きを見てくださり、仕上がりはとても繊細に再現して頂いてます。是非古井さん始め、私達メンバーの漫画ヴァージョンもお楽しみにご覧になってください。
●さて、アルバムのリード曲は「JUDY」という事ですが、アルバムのタイトルは『メモリーズ』ですね。6曲目に同タイトルの曲が入っていますが、曲が先に出来たんですか?
中村:そうです。「メモリーズ」という曲が出来て、“あっ、アルバムのタイトルを『メモリーズ』にしよう!”ってピンときたんですよ。この「メモリーズ」という曲はすごくレトロで、ちょっとオセンチな雰囲気を持った楽曲で、そういうレトロなバンド・サウンドがすごい懐かしいな~と感じたんです。今年は、前半に色々ありましたし、ちょっと過去を振り返ったり色んな思い出等を見つめ直したりした時に、懐かしんだりする気持ちがあって、それって今年を象徴している思いかなって思ったんですよね。皆さんもそれぞれの想い出とか、経験してきた今までの人生とか、そういうのってオンリーワンのかけがえのないそれぞれの人生であり想い出であると思うんですね。なんかそういうものをずっと大切にしていってくださいっていうメッセージを込めた楽曲です。そして、皆さんの人生にGARNET CROWの音楽がずっと寄り添って一緒に歩んでいけたら良いなっていう思いも重ねて。『メモリーズ』は、誰にでも伝わりやすくシンプルで、回りくどくない言葉で良いなと思いましたし。
●そういう意味では本当に英語ではなくてカタカナですね。
中村:そうなんですよ。それもずっと言っていたんですよ。英語じゃなくて、カタカナじゃないとダメだからねって。そこに懐かしい思いとか望郷の念とか。そこで自分も立ち止まって振り返った時に自分には大事なものがあるんだっていう、そういう思いを抱いて頂けたらなぁと。それを糧にまた明日から歩くエネルギーになるんじゃないかなって。
●「live」は「Misty Mystery」のカップリングに収録されていた曲ですが、今回ヴァージョンが違うんですか?
中村:今回生のリズム隊に差し替えまして、ミックスもやり直しました。なので、シングルのカップリング時とはヴァージョンが違うものを収録しています。この曲はシングルの時に予想以上に周囲の反応が良くて、古井さんもすごく気に入っていた曲で、なんかノリノリなんですよね。よりバンド感を表現しようかって事で、ベースとドラムを生に差し替えて、装い新たな「live」なので、シングルに入っていた時のヴァージョンと聴き比べて頂いても面白いかと思います。今回の方がバンドっぽいストレートな仕上がりになっているかなと思います。
●先程ちょっとお話に出た「ロンリーナイト」はヴォーカルを加工されてますよね?
中村:はい。それもちょっと新しいかなと。今まで歌は極力ナチュラルなヴォーカルっていうのをポリシーでやってきているんですけれど、この曲は遊びとして楽しむ作品で、聴いてもらうというよりかは一緒に体感して楽しんでもらう曲という事で、ヴォーカルも素材の1つとして扱ってくださいとエンジニアさんにオーダーして、好きに遊んでもらったっていう感じなので、ミックスというよりリミックスっぽい仕上がりになったかなと思います。
●間奏のソロでは最初にギター・ソロがきて、次の間奏はシンセ・ソロになっていたりして、ライヴで盛り上がりそうな1曲でもありますね。
中村:そうですね。確かにそこは古井さんがライヴを意識したって言ってましたね。意外と古井さん、この手の曲ノリノリなんですよ。
岡本:「wish★」とか、意外と好きだよね。
中村:そうそう(笑)。苦手と思いきやノリノリだよね。是非ライヴの際は、古井さんのはじけっぷりをご覧下さい!
●「一緒に暮らそう」もある意味新しい、クールでカッコ良い曲ですね。
中村:すごくクセのある曲というか、ちょっとGSっぽい古い感じのギターやアレンジになっていますね。GSっぽいギターを持って来る事によって、自分達世代は懐かしいというよりもむしろ新鮮さを感じたり、そういう面白みのあるひと味違う曲になっていると思います。色んな楽器の音が沢山鳴っている曲でもあるので、そこに注目して聴いてもらっても面白いかなと思います。
●デビューの頃のGARNET CROWでは考えられなかったテイストの曲ですよね。
中村:ほんと、そうですね。
●中村さんのヴォーカルも非常にカッコ良いですが、レコーディングはいかがでしたか?
中村:この曲は“サウンドと歌詞をどう繋げようかな?”という部分がすごく難しかったですね。歌詞を最初に見た時にはどうやって歌おうかなって(笑)。“一緒に歌おう”とか“暮らそう”という風に口語ちっくな歌詞なので、普通に歌ってもサウンドに馴染むのかな?って思ったので、敢えてちょっと日本語を分かりにくく、聴いてくださる方が“英語を歌ってるのかな? あっ日本語だったんだー”みたいな、ぶっきらぼうに流すみたいな歌い方をしてみました。
●ギターも目立っている曲ですね。
岡本:確かにこの曲はギターが大きめにミックスされていますね。
中村:Aメロのオブリの部分とかは、合いの手っていうか、歌とギターの掛け合い風になっていて面白い形になっていますし、ヴォーカルくってる?って位ギターが大きいんですけど(笑)、でも全体的にはすごく良い感じに仕上がっていると思いました。
●今回ギターは全体的に手数が多くないですか?
岡本:今回は難しかったですね~。正直すんなりいった曲がなかったです。どの曲もパッと思い出せる位レコーディングで苦労しました(笑)
●そんな中で1番好きなギター・ソロはどの曲ですか?
岡本:さっきもお話しましたが、やっぱりレコーディング以外でもPVで弾いているので「JUDY」は特に印象に残っていますし、ソロとしても気に入っています。あと「ロンリーナイト」は音を波形で切り刻む事を前提に自宅で録ってしまった部分もあるので、その辺はGARNET CROWのアルバムの中では珍しいですね。
中村:私は「静寂の concerto」のアウトロが好きですね。コーラスとユニゾっているギターなんですけど、実は初めてその部分を聴いた時に“良い後奏を弾いてるな~”と思って、そこにわざと後からコーラスを当てて絡めていったんですよ。ギターのリードと私のコーラスが上手くハモった感じにして、私も美味しい♥っていう作りにしてみました(笑)
●この「静寂の concerto」はGARNET CROWらしい1曲ですね。
中村:そうですね。ストリングスが綺麗に入っている作品ですが、去年オーケストラの方とライヴをやらせて頂いて、ストリングスを入れた美しい曲の素晴らしさというものを改めて再確認したので、今回のアルバムの中にもそういう曲も取り入れたいなと思っていました。自分達の音楽とストリングスとが上手くコラボレーション出来た、美しいハーモニーを奏でた楽曲に仕上がったと思っています。
●AZUKI 七さんの歌詞も、こういう美しいメロディに合いますよね。
中村:はい。実は今回の中でこの曲の歌詞が1番好きなんですよ。すごく素敵だと思います。メロディ、歌詞、旋律、ハーモニー、全てに於いて混じりっけのない“美しい”という形容詞が付く様な曲になったと思います。
●「創世記I」も新曲ですね。これはワンと読むのですか?イチと読むのですか?
岡本:AZUKIさんがイチって言っていました!
●すごくサビが印象的な曲だと思いました。
中村:この曲はAメロの後Bメロがなくていきなりサビなんですね。そこの飛躍感が面白くて、静かな所から一気にサビで突き抜けるという所がインパクトがあって、GARNET CROWの中では個性的な曲になっていると思います。しかもサビはロングトーンが多くて、高いキーでロングトーンで歌っているので、音圧というか、歌のパワーというか、それをすごく感じてもらえる曲かなと。パワーのある曲ですね。
●「Blue Regret」はラストに相応しい壮大なバラードですね。
中村:この曲は出来た時の事をとてもよく覚えていて、沖縄を舞台にしたドラマを見ていたんですよね。古い琉球を舞台にしたドラマだったんですけど、登場人物が着ていた衣裳が紅型(びんがた)っていう琉球の王族が着るすごく色鮮やかな着物で、真っ赤、真黄色、真っ青、真っ白ってとにかくすごく鮮やかな色合いの物ばかりだったんです。しかも舞台は沖縄だから空も海も青いし、緑も鮮やかで、人々はみんな黒髪で白いお肌に赤い紅さしてみたいな。そういう目に飛び込んできた色鮮やかな風景から誘発されて出来た曲なので、実はサビの1部分がちょっと琉球のテイストが見え隠れするメロディになっていたりするんです。アレンジは全然違うんですけどね。だから三線とか入っても実は似合う曲なんじゃないかなって個人的には思っていて、どこかでそういうアレンジも試してみたいなってちょっと考えているんですけど。
●そういうイメージはAZUKI 七さんにも歌詞を書く前に伝えたんですか?
中村:それはなかったですね。でも、上がってきた歌詞にBlueってワードが入っていたので、“あっ”と思ったんですけど、後で聞いてみたらAZUKIさん的にはBlueのグラデーションのイメージがあったって言っていて、だから私のイメージしたヴィヴィッドカラーとは違う淡い青のイメージを受けたみたいです。でもデモだけ渡して何も言わずとも、色っていうキーワー
●何料理が好きですか? 中村さん:イタリアン! 岡本さん:アジアの料理が意外とダメなものが多いですね~。パクチーも料理の仕方によって大丈夫ですけど、もろパクチーみたいなのはダメですね。あとココナッツもNG。なんかクリームを食べている様な気になってしまって苦手です。それ以外は何でも食べられます!