目次へ戻る

原画像で判読できない文字は で示しています。今後更新します。

Es VOL.17 CREATOR'S COLLECTION 岡本仁志 Works

music freak magazine & Es Flash Back GARNET CROW Final MemoriesP.067

●○ From music freak Es Vol.17

CREATOR'S COLLECTION
by Hitoshi Okamoto Works

久々にお届けするこのコーナーは、いちアーティストをピック・アップし、他アーティストへの楽曲提供や歌詞提供、レコーディングやライヴ・ツアーへの参加、その他アレンジャーとして作品に携わる等々、様々なクリエイターとしての側面に焦点を当て、その制作活動をご紹介していくコーナーです。
第9回目は、GARNET CROWのギタリスト・岡本仁志さんをピック・アップ! SUPER LIGHT名義でソロ活動も行なう彼は、これまでに様々なアーティストに曲を提供したり、アレンジを担当しています。今回はその中から9作品をピック・アップし、ご紹介したいと思います。

※掲載のジャケット写真は通常盤で統一しています。

岡本仁志

Profile
GARNET CROWのギタリストとしてライヴやレコーディングに参加する一方、作曲家・アレンジャーとして倉木麻衣等、数多くのアーティストを手掛け、またソロとしても現在までに2枚のシングルと、3枚のアルバムを発表している。ヴォーカルから全ての楽器パートを自身で手掛ける等、その幅広い才能を如何なく発揮。

ストレートかつポップでありながら、どこかひとクセあるサウンド、ヴォーカリゼーションを持ち合わせたサウンドは、心地良さと共に強烈な個性を放っている。

また、表現に深みのある彼のギターは、GARNET CROWのサウンド・メイクに揺るぎない表情を与えている。

2007~2009年に行われた[ZARD “What a beautiful memory Tour”]ではギタリストとして参加。

COMENTS
昔学校の授業中にあまりにも暇なもんでノートに詩とか書きませんでした?

“うわっ、何書いてんだ。おれ(わたし)。超ハズカシ~”って経験ないですか?

たいがいはクチャクチャ丸めてポイっ!だと思うのですが、中には“おっ、なかなか上出来かも”というのもあったり。

なのでクオリティを度外視すれば誰でもアーティストですよね。

作曲も似たようなものだと思っています。鼻歌でオリジナルのメロディをフニャフニャと歌う事が出来たら、もうそれは立派な作曲です。
なので一億総作曲家!!

僕の場合クチャクチャ丸めてポイっとせずに恥をしのんで人様にお聴かせする少しの勇気があったのと(笑)、幸運にも具現化する方法を知っていたので実際に作曲家としてのキャリアを積む事が出来ました。

今でも基本的なスタンスは変わりませんが、柔らかい発想を心掛けて日々臨んでおります。
楽曲そのものも作品ですし、それを受け取った人に生じる心のゆれ幅(例えば優しさだったり、心地良さ、嫌悪感、力漲る感じとかetc.)も作品の一部だと思いますので、悪く言えばスケベ心を大切にしながら成長していきたいですね!

01 ZARD「Hypnosis」[作曲&編曲]
2009.5.27

Sg「素直に言えなくて」M-2収録

(初回限定盤:JBCJ-6013/通常盤:JBCJ-6014)

初出しは99年リリースの28thシングル「MIND GAMES」のカップリング曲として収録(岡本作品としては最初期の作品)。当時のアレンジはGARNET CROW古井弘人との共作。オリジナル・アルバムには未収録だったが、09年リリースの45thシングル「素直に言えなくて」のカップリング曲として新たなアレンジで復活。岡本らしいギター・カッティングで幕を開けるポップなナンバーは、爽やかで流れる様なメロディが印象的。最新Ver.には岡本とdoa大田伸一郎がゲスト・コーラスで参加。ZARDライヴにも参加していただけに、ZARDサウンドの真髄を知り尽くしたサウンド・メイキングは秀逸。是非両ヴァージョンとも聴き比べてみて欲しい。

02 倉木麻衣「P.SMY SUNSHINE」[作曲&編曲]
2005.06.01

Sg「P.SMY SUNSINE」M-1収録

(GZCA-7061)

倉木麻衣05年リリースの21stシングル曲。バッキング・トラックも全て岡本1人で作り上げている。現在の彼は基本的に作曲&アレンジとトラック制作までを行うマルチ・コンポーザーなスタイルを確立している。というのも作品を作る場合、彼はデモトラックの段階からかなり凝った音源を持参してきたのが由来らしい。完璧主義者に近い職人気質アーティストなのだ。今作でも1つ1つの音色のキメ細かなこだわりはなかなか。倉木作品を意識してか70'Sのディスコ・サウンド風味を加えている。夏仕様の楽曲ながらさりげなく哀愁が漂うメロディも雰囲気あり。

03 倉木麻衣「Juliet」[作曲&編曲]
2006.08.02

AL「DIAMOND WAVE」M-4収録

(初回限定盤:GZCA-5086/通常盤:GZCA-5087)

2006年8月リリースの6thアルバムに収録。今作でもサウンド・トラックの全ての楽器とプログラミングを担当。Aメロ、Bメロのブチ切な系メロディから、サビ・メロのラテン・フレーヴァーを取り入れた直球マイナー調メロディへの持って行き方、Cメロへのスムーズな進行とプロフェッショナル仕様な出来映え。倉木麻衣のヴォーカルとサウンドを熟知したかのような楽曲&サウンドの構築は、彼がそのアーティストの研究者としての側面を持っている事をうかがわせる。さりげなさ気で匠の技が光る1曲。

04 上木彩矢「Are you happy now?」[作曲&編曲]
2008.9.10

AL「Are you happy now?」M-1収録

(初回限定盤:GZCA-5142、GZCA-5143/通常盤GZCA-5144)

2008年9月リリース、3rdアルバムのオープニング・トラックとして収録。ロック・ヴォーカリストの作品らしく豪快かつ疾走感溢れるギター・ロックナンバーに仕上げている。ここで特筆すべきはディストーション溢れるギター・サウンドであってもヴォーカリストの個性を全く殺していないところ。むしろその声成分を生かしきったサウンド&アレンジ・センスが素晴らしい。特に岡本は上木との相性もバツグンで、このアルバムでは全14曲中8曲を担当。そのどれもを高次元で個性的なナンバーに仕上げている。マルチ・コンポーザー・岡本仁志の創作活動を語る上でも重要なアーティストであり、作品だ。

05 宇浦冴香「現在進行形」[作曲]
2009.3.4

AL「DICE」M-1収録

(GZCA-5157)

2009年3月リリースの2ndミニ・アルバム「DICE」のオープニング・トラック曲であり、2008年第1弾配信シングル楽曲としても発表されていた。キャッチーかつパワフルな楽曲、岡本仁志のソロ活動を知る者なら納得のナンバーと言えるのでは。疾走感溢れるパワー・ポップなギター・サウンドと、そこに乗る美メロの応酬、彼自身のルーツをうかがわせる直球勝負ナンバーだ。当時10代だった宇浦冴香の青春ロック路線を後押しするには最適なチョイス。こういうはっきりしっかりしたメロディのナンバーは是非彼自身のソロ活動でも積極的にセルフ・カヴァーしてもらいたいものだ。

06 北原愛子「花咲く道」[作曲&編曲]
2003.11.12

AL「PIECE OF LOVE」M-11

(GZCA-5040)

2003年11月リリースの1stフル・アルバム「PIECE OF LOVE」のエンディング・トラック曲。バラード調のナンバーではあるが、どこかしらロック調な趣を感じさせているのはリズム・トラックのプログラミング故か。今となっては影を潜めつつある荒削りなシューゲイザー的ギター・サウンドがソロ作品以外でも記録された希少な作品と言えるかも? アレンジでは実験的な作風を感じさせつつGARNET CROW的なアプローチも感じさせているのはこの時期の岡本作品ならでは。作曲家としては、ヴォーカリストのイメージを意識した素直な優しいフレーズが職業作家としての萌芽を感じさせる。

07 竹井詩織里「夕凪」[作曲]
2004.9.15

AL「My Favorite Things」M-7収録

(GZCA-5049)

2004年9月リリースの1stフル・アルバム「My Favorite Things」に収録。この曲は作詞がAZUKI七、作曲が岡本とGARNET CROWチームの楽曲。作曲のみの参加ながら、浮遊感のある1stバースのメロディと、しっかりメリハリの効いた切ないサビメロを有する2ndバースのメロディ・センス、そのコントラストが素晴らしい。竹井詩織里の持つクールかつ美しくも儚い歌声を封じ込めたこのメランコリックなナンバーは岡本のメロディ・メーカーとしての才能を遺憾なく表現した名曲だ。

08 岸本早未「reigning star」[作曲&編曲]
2003.9.10

AL「迷宮」M-7収録

(初回盤:GZCA-5033/通常盤:GZCA-5035)

2003年9月リリースの1stアルバム「迷宮」に収録。この楽曲も作詞はAZUKI七が担当。当時からGARNET CROWチームが作家集団としても活躍していた事がうかがえる。ダンサブルなクラブ・サウンドを売り物にしていた岸本早未らしく、アレンジも打ち込みサウンドを全面に押し出した内容。こういったオシャレ感あるループ系サウンドも駆使出来てしまうところに、岡本仁志の職業作家としての懐の深さが見える。アレンジャーとしての音色使いに注目して聴きたい1曲。

09 菅崎茜「ボーイフレンド」[作曲]
2003.10.22

AL「beginning」M-10収録

(GZCA-5030)

2003年10月リリース、菅崎茜の1stアルバムからの1曲。このアルバムでは作曲家として3曲を提供しているが、アレンジとプログラムは行っていない。彼のキャリアのスタートが作曲家からであった事を思わせる。今でこそ全てのトラックを1人で作り上げてしまう岡本だが、当時は控えめな彼らしく遠慮していたのかもしれない。この「ボーイフレンド」、岡本作品の中でも彼のソロ作で発揮されている洋楽テイストたっぷりの切な系メロディを堪能できる1作。彼のメロディは押し付けがましくはないけれど、心の琴線に訴えかける魅力を持っていて、ここでは10代の菅崎のイノセンスな危うさを表現するのに一役買っている。岡本アレンジでも聴いてみたくなる楽曲だ。