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Es VOL.26 『GOODBYE LONELY 〜Bside collection〜』LINER NOTES(前半)
music freak magazine & Es Flash Back GARNET CROW Final MemoriesP.072
●○ From music freak Es Vol.26
『GOODBYE LONELY ~Bside collection~』
★DISC-1
M-1.Go For It
(25th Sg「涙のイエスタデー」C/W)
イントロからBメロまでのダークで憂いのある世界観から一転、サビは闇を切り開く様な力強いサウンドに転換。
“敵は我が身の内”、“まだ立ち上がれるでしょう”、“その命の限り 下ろせ Hummer”等……勇気や希望を与えてくれる歌詞を、威風堂々と歌い上げる中村由利のヴォーカルが、凛々しくてかっこいい。
M-2.Secret Path
(28th Sg「百年の孤独」C/W)
メロディはゆったり目だが、ギターやドラムやピアノ等、様々な楽器の音が重なって、非常に賑やかで軽快なサウンドが心地良いナンバー。また歌詞は、泡のように消えてゆく日々への憂いや不安……、どんなに幸せな時間もいつかは消えていってしまうといった切なさを帯びながらも、だからこそ一時一時を大切に過ごしてゆきたいという前向きな気分にさせてくれる爽快な1曲だ。
M-3.For South
(13th Sg「泣けない夜も 泣かない朝も」C/W)
ゾンビーズ等、60年代のUK風なサウンドを連想させるレトロ調なナンバー。しかし古臭いという感じは全くなく、逆に都会的でお洒落な仕上がりだ。
けだるくアダルトな中村のヴォーカル。その新たな魅力を引き出したアレンジや、歌詞や、演奏。デビュー3年目にしてこの完成度の高さはメンバーそれぞれの能力の高さを物語っている。
M-4.八月の夜
(32nd Sg「Smiley Nation」C/W)
落ち着いたヴォーカル、クールなミディアム・チューン。インタビューで中村はこの曲について、“リラックスしている時に聴くと体に染み込む様な曲。スポンジが水分を吸い込む様に、心の奥までじんわりと響いて、自分の心に問い掛ける感じの曲にしたいと思って書いた”と語っている。
八月と言っても夏の盛りではなく、夏の終わりを想起させる、ある種の喪失感や物悲しさ□に宿す大人な1曲だ。
M-5.Circle Days
(18th Sg「君の思い描いた夢 集メルHEAVEN」C/W)
まさにカップリングならではといった、GARNET CROW独特の世界観を思いきり描き出したメロウなミディアム・チューン。リリース当時中村は、“ヨーロピアン・ダーク・ポップ!”とこの曲を表現しているが、まさに、物憂げなヨーロッパ映画を観ている様な味わいのナンバー。絶妙なメロディと歌詞のマッチングはさすが。
M-6.Float World
(15th Sg「僕らだけの未来」C/W)
彼らの王道なマイナー・ミディアム・チューンだが、アレンジや、ミックスは「Float World」というタイトルのイメージを大切に、浮遊感溢れるサウンドが随所に盛り込まれている。
その中で、泣きメロの熱いギター・ソロが印象深く耳に残るナンバー。
M-7.His Voyage
(21st Sg「夢・花火」C/W)
疾走感溢れる軽快なリズムのナンバー。アレンジはいわゆる1A-1B-1C-2A-2B-2Cと繰り返されるのではなく、変則的な構成になっているのが印象的だ。
また“人間臭さみたいなものが感じられて、すごく共感出来た”と中村が話す歌詞にも是非注目して欲しい。
M-8.lose feeling
(15th Sg「僕らだけの未来」C/W)
メロディやサウンドはシン□
ルで穏やかだが、歌詞は□
のいない 明日へ向かう□
なら すべてが もう一□
ぶしのようで”と、大切□
を失ってしまった喪失感□
虚感を歌った物憂げなナン□
ー。言葉数が少なく、AZ□
七にしてはとても分かりやすい言葉使いや□
現をしている為、一度聴いただけでスッと□
の内容が理解出来る作品。
M-9.短い夏
(27th Sg「夢のひとつ」C/W)
哀愁漂うギター・ソロからスタート。間奏も含めギター・ソロは1つの大きな聴き所だ。メランコリックなA・Bメロから、サビでガラリと明るい世界観に変わる展開、そしてサビで一気に突き抜けた感じのヴォーカルが印象的。タイトル通り、楽しい時間も短く泡のように消えてゆくという儚さを帯びた歌詞は一遍のポエムのよう。
M-10. Crier Girl & Crier Boy ~ice cold sky~
(12th Sg「クリスタル・ゲージ」C/W)
タイトルは、“泣き虫なちっちゃな男の子女の子っていうイメージ”と、当時のインタビューでAZUKI 七が答えている。
いくつになっても、理由なく人恋しくなったり、とてつもなく不安に陥って、思いきり泣きじゃくりたい気分になる事はないだろうか。孤独や無力さに苛まれ、温もりや絆を求めてしまう気持ちが、痛々しい程に伝わってくる、彼ら特有のウインター・ソング。
M-11.Flower
(17th Sg「忘れ咲き」C/W)
色に例えるならグレーやメタルといったイメージだろうか。無機質な都会の真ん中で感じる喪失感や、なげやりな感情。ビルや人込みで賑わっているのに、実体がなく、殺風景な街並。そんな風景の中に、“黄色い花一つ飾れば 幸せになれます”と、歌っている。バンド感溢れるクールなロック・チューン。
M-12.nonsense
(22nd Sg「今宵エデンの片隅で」C/W)
“一番のポイントは、お□
もっち(岡本仁志)の□
ラスが入っている所。□
コーラスが曲のスパイス□
なっていると思います”□
はリリース時の中村の□
その岡本のコーラスを□
事の出来るサビ部分は、中村もコーラスを何□
も重ねていて、全英語詞という事も手伝って□
柔らかく軽やかな聴き心地。全体的にはバン□
感に溢れたアッパー・チューンで、間奏では□
ャズ・テイストなピアノ・ソロを聴く事が出□
る。
M-13.愛に似てる
(30th Sg「花は咲いて ただ揺れて」C/W)
もともとシングル候補の曲でもあったというミディアム・ナンバー。ドラマティックなメロディを、さらに厚みのあるオケやコーラスで、壮大なバラードへと昇華させている。
リリース当時、“[愛]じゃなくて[愛に似てる]という言い切らないスタイルがAZUKIさんらしいというか……そういうグレーゾーンを突くのがGARNET CROWらしいなと思いました。”と、中村がコメントしている。
M-14.whiteout
(9th Sg「Timeless Sleep」C/W)
ドライヴ感溢れるマイナー・ロック・チューン。レトロな雰囲気も漂う個性溢れる1曲だ。また、畳み掛ける様に続く歌詞を、滑らかに、そしてあくまでクールに歌う事で、洋楽を聴いている様な聴き心地に。息継ぎが大変そうだけれど、是非一度ライヴで聴いてみたい1曲だ。
M-15. hi-speed スペシャル oneday
(5th Sg「夏の幻」C/W)
スクラッチが入る等アレンジはクラブ・テイスト。全体的に軽やかでお洒落な仕上がりになっているが、最近彼らのファンになった方には斬新な作風かもしれない。
死生観を感じる様なヘヴィで深い歌詞が多いAZUKI 七だが、こちらは日常から切り取った様なワードで構成されたライトな聴き心地になっている。しかしじっくり歌詞に目を落としてみると、そこにはしっかりとAZUKI 七ならではの哲学が宿っている。
M-16.夕立の庭
(11th Sg「スパイラル」C/W)
アコギやピアノの優しい□
色が癒しを与えてくれる□
ウンド。ヴォーカルは□
掛ける様に歌う素朴な□
いだ。そのシンプルさ□
りメロディそのものの良□
を引き出している。また□
メロのメインのヴォーカルにずっとユニゾン□
ていたり、アウトロに英語のフレーズが入っ□
いたりと、コーラスに注目してみるのも面白□
タイトルだけで様々な想像を書き立てられ□
AZUKI 七の歌詞だが、今作は曲そのもの全て□
タイトルになっている4文字で表している。そ□
な秀逸な1曲。
★DISC-2
M-1.in little time
(2nd Sg「君の家に着くまでずっと走ってゆく」C/W)
デビュー当時、彼らがまだネオアコ系と言われていた時代の作品。寒い冬の日に、フカフカな毛布で包み込まれた様な温かさに満ちている。
愛が永遠に続くものではないと分かっているから、一番幸せなこの瞬間を凍結する為、川に身を投げる、映画[髪結いの亭主]のマチルダが歌詞に引用されているのはファンの間でも有名。幸せすぎると不安になる……皮肉な恋愛心理は誰もが共感出来るものだろう。
M-2.Love Lone Star
(27th Sg「夢のひとつ」C/W)
カップリングの中でもファンの間で人気が高い1曲で、ライヴでも披露された事がある作品。彼ら王道のノスタルジックなミディアム・バラードだ。中村曰く、“サンセット・ビーチで潮風を感じながら心地良くウトウトしている様なイメージをしてもらえたらなと思ってカップリングに選びました。頭の中で波の音を鳴らしながら聴いて頂けたら嬉しいです”との事。こちらもカップリングにしておくにはもったいない名曲!
M-3.Argentina
(26th Sg「世界はまわると言うけれど」C/W)
ラテン調の刺激的なアップ・チューン。韻を踏んだ歌詞、日本語と英語が絡み合いながら疾走していく絶妙な譜割りもさすが。“アルヘンティーナ”という踊り子の物語が歌われており、タイトルは彼女の名前がアルファベット表記されたものになっている。昨年末から今年始めにかけて行なわれたConutdown Liveのアンコールのラストにこの曲が披露された。
M-4. Holy ground ~just like a “dejavu”arr.~
(23rd Sg「まぼろし」C/W)
オリジナルは2ndアルバム「SPARKLE ~筋書き通りのスカイブルー~」に収録。ライヴでは定番中の定番とも言える曲で、アルバム収録曲でありながら彼らの代表曲の1つと言っても過言ではない作品だろう。そのリアレンジ・ヴァージョンとなった今作は、ピアノ、ギター、ウインド・チャイムの音色が美しいアコースティック系アレンジ。深みのある歌詞がより際立って聴こえる仕上がりになっている。