VOL.64 メジャー第1弾作品「Mysterious Eyes」&「君の家に着くまでずっと走ってゆく」
music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th MemoriesP.004–005
●○○ From music freak magazine Vol.64
GARNET CROW
●○○ From music freak magazine Vol.64
日本のロック・シーンの "首都" は、今も昔もやっぱり京都!?
京都のFM局の番組内チャート "BURNIN MIXCHART" で
1位を獲得した話題のネオアコ・バンド
GARNET CROW
3月29日メジャー・デビュー決定!
「Mysterious Eyes」
「君の家に着くまでずっと走ってゆく」
シングル2枚同時リリース
AZUKI 七(Lirycs & Keyboard)/中村由利(Vocal & Songwriting)
岡本仁(Guitar)/古井弘人(Arrange & Keyboad )
思えば70年代初頭、日本にロック・シーンが根付き始めた頃から、京都は情報の発信基地だった。風月堂に集まるヒッピー達、京都大学西部講堂で毎晩のように開かれるフェスティバル。そんなシーンの中から生まれ、後年のRCサクセションに強く影響を与えた村八分、日本ブルース界の草分け的存在ウエスト・ロード・ブルース・バンド……。間違いなく、日本のロック史において、彼らは1つの形を提示したし、足跡も残した。そう、そんなサブカルチャー的視点から言えば、間違いなく京都は日本の "首都" だったのだ。そして、一昨年あたりから、再びそんな独特の風土に強く影響を受けたアーティストが、全国のライヴ・ハウス・シーンを席捲し始めている。実際、一部の雑誌では、"京都系" なる括りで特集されていたり、それらのアーティストが東京でライヴをやると、その半分以上がいわゆる "青田買い" 目的の業界関係者で一杯だったりして、明らかに最先端の情報にアンテナを張ってる人間に、確実に届いているのだ。センチメンタル・シティ・ロマンスをバックに、あたかも近藤房之助が歌ってるかのごとく、というキャッチが新鮮な "CHAINS(チェインズ)"、現代版はっぴいえんどとの呼び声も名高い "キセル"。和製XTC "ママスタジヲ" 等々、東京は下北沢系のバンドが主流と思われがちな、インディーズ・シーンに置いて、彼らは独自のスタンスで新風を巻き起こしているのだ。そう、時代の最先端の空気は再び京都を中心に吹き込もうとしている。
そんな京都インディーズ・シーンにおいて、新たに注目を集めているバンドがGARNET CROWである。昨年12月に発売された1st AL(インディーズ)が、京都のFM局、アルファステーションの番組内チャート "BURNIN MIXCHART" で1位を獲得する等、既に話題性はバツグン。エヴリシング・バッド・ザ・ガール等、80年代のネオ・アコースティックと呼ばれた音楽に強く影響を受けたそのサウンドは、ちょっぴり懐しい香りがたまらなく新鮮で、まさに "癒し" の音楽。
ここで、GARNET CROWのサウンドのカギを握ってる、メンバー古井弘人の言葉を引用させて頂く。
「僕はちょっと懐しい感じのする音楽が好きなんです。それこそキャロル・キングとか、ああいうスタンダードなものとか。アレンジする際も楽器の本来持っている音色を大事にして、今までも色んなアレンジをしてきましたしね。ネオアコは自分はそんなにディープな感じで聴いてた訳ではないんですけど、初期のエヴリシング・バッド・ザ・ガールとかはすごく好きですね。今回のアルバムでもそのテイストっていうのはかなり意識しましたし。アズティックカメラでもそうなんですけども、なんでネオアコが好きかって言えば、そういうちょっと懐しい匂いがする音楽だからだと思うんです。ポスト・パンクとか色々当時は言われてましたけど、あんまり僕はそういうのがピンとこなかった(笑)。要は自分にとっていい曲かどうかが大事じゃないですか。そういう感じで聴いてたんで。中村が作ってくるメロディとかに対しても同じですよ。そういうスタンスは変わらない。いい曲だと思えるから一緒にやっていける訳で。だから、そういう永遠のスタンダードとでも言いましょうか(笑)いい曲やってるバンドだな、って思って頂ければすごく嬉しいですね」
そんな彼の言葉が表してるように、ポップスの黄金律がたくさん詰まったその音楽性は、まさに永遠のスタンダードというキーワードがピッタリ。全ナンバーの作曲を手掛ける中村由利、そしてアレンジャーとしてZARDや小松未歩、rumania montevideo等の数多くの作品をメジャー・フィールドに送り込んだ古井弘人、ZARDの船上ライヴでの記憶が新しい岡本仁、作詞家としてWANDSやWAGに作品を提供しているAZUKI 七、というプロフェッショナルな4人だからこそ作り上げられることが出来るポップ・マテリアル。言い換えれば、そう……水面にきらめく初夏の陽射しを連想させてくれる凛々さ、とでも言えばいいだろうか。そんな、抱きしめたら壊れてしまいそうな "繊細さ" が、3月29日に同時発売される2枚のシングル、「Mysterious Eyes」、「君の家に着くまでずっと走ってゆく」には詰め込まれており、理屈抜きで僕達を楽しませてくれる。
20世紀も今年でいよいよ終わりだが、来るべき新世紀に向けて、新たなスタンダードを間違いなく築き上げてくれるアーティスト、それが彼らなんだ、ということを実感させてくれる。ホント、期待して損はない。
☆☆「Mysterious Eyes」
GACA-1028/¥1,260(tax in)
「君の家に着くまで
ずっと走ってゆく」★★
GACA-1029/¥1,260(tax in)