VOL.72 6th Single「flying」
music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th MemoriesP.010–011
●○○ From music freak magazine Vo72
GARNET CROW
New Maxi Single 「flying」 11月29日リリース!
今年3月、シングル「Mysterious Eyes」「君の家に着くまでずっと走ってゆく」の2枚同時リリースをもってメジャー・デビューしたGARNET CROW。その2ヶ月後には「二人のロケット」を発表、精力的な音楽活動を行ってきた彼らが、9月に入り3ヶ月連続シングル・リリースという行動に出た。「千以上の言葉を並べても...」「夏の幻」に引き続く作品となるのが、11月29日にリリースされるニュー・マキシ・シングル「flying」。3ヶ月連続シングル・リリースを締めくくる作品だ。今作を含めると、GARNET CROWは8ヶ月の間に6枚のシングルを発表するというハイペースな制作活動を展開している。クリエイター集団として認識されている彼らだが、短期間でこれだけ多くの作品を世に送り出したことは驚きだ。
今回のシングル「flying」は、プレイステーション用ゲーム・ソフト「テイルズ オブ エターニア」の主題歌になっている。彼らにとってゲーム主題歌という、初めての分野に挑戦する形となった今作。ゲームの顔とも言える主題歌を手掛けることに対するプレッシャー、ゲームのイメージをいかに大切するか…。今回の曲についての感想でAZUKI七が "楽しんで作らせていただきました" と述べていることからも、この曲の制作作業は、メンバーにとって新鮮な体験として映ったことがわかる。ゲームのイメージとGARNET CROWの音楽が融合して生まれた「flying」。それは今までにない、壮大なスケールを感じさせる楽曲となった。
一聴して感じたのは、今までの作品の中でも特に力強さが伝わってくる曲だということ。イントロでの迫力あるサウンドに引きつけられ、重々しく響く音からは内側から沸き立つ強い意志のようなものが感じられる。その思いは中村の深みを増した歌声によってますます強くなり、サビの部分で披露される高音の美しい声で一気に開放される。曲から伝わってくる広大な空間は、GARNET CROWのサウンドの持ち味の1つである幾重にも重ねられた音によって効果的に演出され、「flying」というタイトル通り、大空をイメージさせるナンバーに仕上がった。この曲に対するこだわりについて岡本仁志は "跳躍感" と答えているが、まさにその言葉がピッタリの作品と言えよう。
「千以上の言葉を並べても...」「夏の幻」の2作は日常生活を切り取った描写で構成された詞だったのに対し、今作には "輪廻" "三途の川" といった神秘的な現象や想像上の世界を思わせるような言葉が登場している。しかし、ここで綴られている事柄は、決して想像上の出来事で終わってはいない。そこから更に個人の心の中=精神世界に触れた内容になっている。誰もが不安を持っていること、その不安を消し去りたいと思っていること、そしてそのことの繰り返しで毎日を過ごしていること…。安らぎの場所を求めて苦悩する主人公の姿は、多くの人にとって重なる部分があるのではないだろうか。GARNET CROWの作品は、様々な状況を綴った詞を通して、人々の心の奥に引っ掛かるキーワードのようなものを残してくれる。じわりと染み込んでいく儚さと、背中をポンと押してくれるような気軽さが同居したAZUKIの詞、それをメロディに乗せ声に出して伝える中村、そしてサウンドを支える岡本のギター…、それらを踏まえた上で、古井はメロディの良さと歌の良さを最大限に出せるようなアレンジを施す。4人の見事なチーム・ワークによって生まれた今作について、古井は "自分をパワー・アップしたい時に聴いて下さい" という言葉を残している。"めざして" "飛び越えてゆけ" "飛び出すの" という歌詞と共に聴こえるしっかりとしたリズムとサウンドは、聴き手に今の場所から一歩前に進む勇気をもたらしてくれるだろう。また、中村は "とても聴き応えのある曲に仕上がったので、何回も聴いて是非一緒に歌って欲しい" とコメントしている。「flying」のサビで聴くことが出来る高く美しい歌声は、今までの曲の中でも特に力強く響き、中村のヴォーカリストとしての力量を改めて実感させられるものとなった。
カップリングにも定評のあるGARNET CROWだが、今回もその期待を裏切らない作品が収録されている。「Cried a little」というタイトルのこの曲は、悲し気なピアノのイントロが印象的なミディアム・ナンバー。全体的に落ち着いたメロディ進行でありながら、そこに書かれた詞は、大切な人との別れに遭遇した主人公の心情が全面に出たものになっており、サビの部分では主人公の悲しみが叫びとなって伝わってくる。人に語りかけるような言葉遣いの詞が、曲と聴き手の距離をさらに縮めているところにも、注目して欲しい楽曲だ。
GARNET CROWは、現在アルバムの制作に入っている。先月号のコメントにあったが、メンバーの意識はアルバムに注がれ、新しいGARNET CROWの世界、そしてアルバムでしかできないような曲を作り出そうとしている。今までとは違う刺激を受けながら、レコーディングを行っているGARNET CROW。彼らは果たしてアルバムでどんな楽曲を披露してくれるのか。今から楽しみでならない。
●○○ From music freak magazine Vo72
New Maxi Single
「flying」
GZCA-1055 ¥1,050(tax in)
'00.11.29 Release
1.flying
2.Cried a little
3.flying 〜instrumental〜
「夏の幻」
GZCA-1050 ¥1,050(tax in)
'00.10.25
1.夏の幻
2.hi-speed スペシャル oneday
3.夏の幻 〜instrumental〜
「千以上の言葉を並べても...」
GZCA-1044 ¥1,050(tax in)
'00.9.27
1.千以上の言葉を並べても...
2.blue bird
3.千以上の言葉を並べても...〜instrumental〜