VOL.143 『THE TWILIGHT VALLEY』インタビュー(後半)・SELF LINER NOTES
music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th MemoriesP.153
●○○ From music freak magazine Vol.143
ようにも感じました。
中村:シングルだけでは表現出来ない部分を含めて1つの世界にしていく為にアルバムを作っているので、そういう意味では、自分達の音楽の世界を1番分かってもらえるのはアルバムだと思います。今回の収録曲はバラエティに富んでいるので、キャッチーな曲もあれば自分達の音を突き詰めた鋭い曲もあって、バランスの取れた作品になったと思うので、集中力が切れずに最後まで聴いてもらえるんじゃないかと。今回のアルバムは、聴くと絵が見える曲がたくさん入っているなと私達自身も実感しています。もちろんそれは意図してなかったんですけど、これらの曲は前のオリジナル・アルバムから2年という期間内で作られた曲の中から選ばれたものでもあるので、それだけ曲の個性が違うのかなと思います。そういう意味では、初めて私達の曲を聴く人にも分かりやすいと言うか、GARNET CROWの音楽の世界に入ってもらいやすいものになったかもしれません。曲を聴いて、詞を読んで、ジャケットやPVを見て、五感をフルに使って自分達の世界を感じてもらえるアルバムになったと言います。
●今までの作品が、今回のアルバムに繋がっているという意識はありますか?
中村:今までの5年の積み重ねがあったから、今も創作意欲が途切れる事なく続いていると思いますし、ベスト・アルバムを発表した事は大きいかもしれません。ベスト・アルバムを出した事によって、過去の作品が今も十分通用するという事、自分達が今までやってきた音楽が間違ってなかったという事を再確認出来たので、それが新しい自信となって“もっと良い曲を書こう”という気持ちに繋がったと思います。もちろん今までも“良い曲を書きたい”という意欲はありましたけど、ベストで過去を振り返る機会があったので、そこで更に“もっと良いものを作りたい!”という気持ちが高まったと思います。
●制作していく中で苦労した曲や、印象深い曲はありますか?
中村:歌って大変だったのは「Anywhere」ですね。自分のイメージとのギャップで驚いたのは「かくれんぼ」ですし、「春待つ花のように」は去年のプレミアム・ライヴの事が印象に残っていますね。「籟・来・也」は初めてドキュメンタリー番組のイメージ・ソングになって、サウンド・トラックも作らせて頂いたんですけど、その時に自分の声だけでコーラスを入れてアカペラ・ヴァージョンを作ったのも新鮮だったし、映像に合わせた音楽の作り方を学ばせてもらった印象部深い曲です。
●それでは今回のアルバムの中から、皆さんが好きな曲3曲をそれぞれ挙げて下さい。
AZUKI 七(以下AZUKI):「向日葵の色」「春待つ花のように」「WEEKEND」ですね。「向日葵の色」は単純に好きなタイプの曲なので選びました。このメロディはGARNET CROWの音と言うより、ゆりっぺ(中村)の曲というイメージが強いですね。「春待つ花のように」は、去年のプレミアム・ライヴの時にやって、ようやくCD化されて聴いてもらえるので、選びました。「WEEKEND」は今までとは違って、女性が作るメロディっぽくなくて、男性的なメロディの所が新鮮でした。
中村:「Anywhere」「Yellow Moon」「かくれんぼ」ですね。「Anywhere」は、デモの時はこんなに難しいものになるとは思ってなかったんですが、歌ってみると難しくて、歌入れにも時間がかかった曲です。でも最後にきちんと歌い切れて自信が付いたし、「Anywhere」が出来た時にアルバムのイメージが固まったくらいインパクトの強い曲だったので印象に残っています。「Yellow Moon」はサビ始まりの曲で、キャッチーで耳に残る感じが良いというか。6/8拍子の曲を久々に歌ったので、そういう意味でも新鮮でした。「かくれんぼ」は歌詞を読んだ時に衝撃を受けた曲です。ここまで日本語が全面に出ている歌詞を歌った事がなかったというか……。まさか自分がヴォーカリストとして“鳥居”という言葉を曲に乗せて歌うとは思ってもみなかったので、日本の情景が浮かんでくるような“境内”とか“鬼”という言葉を、自分が作ったメロディに乗せて歌っている事がすごく不思議な感じがしたんです。「夢・花火」よりも更に日本に土着しているものを歌っている感覚がありました。「かくれんぼ」は一昨年に作った曲なんですけど、未だにこの曲を初めて歌った時の衝撃が忘れられないです。
古井弘人(以下古井):「夢・花火」「もうちょっとサガシテみましょう」「籟・来・也」です。「夢・花火」はサウンド面で言うと自分的にはアイディア満載というか、テクニカルな部分で色んなものが盛り込まれている曲になっているんです。平歌から始まってリズムのスピード感やいかにグルーヴを大切にするかをこだわって作っていて、ソロ・パートはフルートの音を入れてとか、最後の部分にはどういう楽器の音を入れようとか、そういう所にもこだわって曲を練り上げたので思い入れがあります。「もうちょっとサガシテみましょう」はデモ・テープで聴いた時にサビの部分がポップで耳に残ったんです。そこでサビのたたみ掛ける所を強調していって、曲全体を元気の良い感じにしていきました。ドラムの音とかも色々組み合わせて作っていった曲ですね。「籟・来・也」は今までのGARNET CROWにはなかったタイプのものというか、個人的にも自分の人生の中でもここまで思い切って作ったものはなかったと思います。まずメロディを聴いた時に独特の世界を感じたので、こういう曲がアルバムに入っていてもいいんじゃないかという事で作り始めた曲だったんですけど、それが巡り合わせでシングルになったという。デモの印象を大切に広げていった曲の中でも“こんな事も出来るんだ”という手応えを感じた曲なので選びました。
岡本仁志(以下岡本):僕は「まぼろし」「今宵エデンの片隅で」「晴れ時計」ですね。「まぼろし」はGARNET CROWにとって初めてのドラマのタイアップ曲という事で嬉しかったです。タイアップが決まった時はどういうドラマなのか知らなくて、スタジオでこういうドラマなんじゃないかとか色々想像してましたね(笑)。楽曲的にはギターが難しかったんですけど、曲の頭を司る部分でもあったので、ちゃんと出来て良かったです。「今宵エデンの片隅で」は一見ストレートなロックで聴きすいんですけど、すごく個性がぶつかり合ってる曲ですね。あと、ピンポイントで“世界がスパーク”という部分がディレイで飛ばしたりしてるんですけど、ここのハマり具合が最高です! 「晴れ時計」はPV撮影の時の事を思い出します。広い芝生の所で撮影したんですけど、ケータリングのお菓子をカラスがつついていたのがすごく印象に残ってます。いっぱいお菓子を用意してもらったのに、カラスが全部ちょっとずつ食べてしまって、僕達が食べられなかったという……(笑)。この曲のジャケットを見ると思い出しますね。「晴れ時計」や「春待つ花のように」はプレミアム・ライヴでやった時の事が印象に残っています。プレミアム・ライヴは建物も独特で素敵だったんですけど、お客さんの中にもGARNET CROWのライヴを初めて見る人と何度か見た事がある人が同じ会場にいたので、不思議な空間だったなと。
●最後に読者の皆さんに、今回のアルバムについてのコメントをお願いします。
AZUKI:2年振りのオリジナル・アルバムという事で、シングル曲はもちろんアルバム曲もたくさん入った聴き応えのある作品になりました。
中村:今のGARNET CROWがたくさん詰まったアルバムだと思います。今の自分達の世界観がリアルに表れていると思うので、シングルでは表現出来なかった深い部分をこのアルバムで感じてもらえたら嬉しいです。
古井:色んなアプローチが出来たアルバムだと思います。
岡本:今回は色々な楽器を使って作っている、そういう意味でも意欲的に取り組めた作品になったと思います。
今回のセルフ・ライナーノーツは、中村さんにアルバム収録曲のイメージを色で答えて頂きました。
【SELF LINER NOTES】
1. Anywhere
GARNETの赤、愛の赤、血の赤、という感じがしたので、深紅。
2. まぼろし〜album arr.〜
歌っている時は赤のイメージがあったんですけど、歌い終わって暖かい感じに包まれた気がして、赤ほど情熱的でもなく青ほど潔くない、その中間を行き来しているという事で、スモーキー・トーンの紫が思い浮かびました。
3. 今宵エデンの片隅で
エデンという言葉に対する自分のイメージで明るい緑。ポップなイメージがするし、歌ってる内容も悲観的なものではなく愛を感じましょうというものなので、GARNET CROWなりのピースな色という意味で緑にしました。
4. Rusty Rail
この曲はサビの抜けた感じがすごく好きな曲で、女性の視点から見た切ない感じの歌詞から桃色っぽいピンクを連想しました。
5. 夢・花火
ジャケット写真と同じになりますが、黒とオレンジ。ジャケットを作ってもらう時に、デザイナーさんに私からリクエストをして、あの花を探して頂きました。暗闇に花火が上がっているイメージで。
6. かくれんぼ
歌詞にも“鳥居”とか“境内”という日本の言葉が沢山出てくるし、その歌詞を見た時の衝撃が強かったので、イメージから朱色かなって。
7. 向日葵の色
これはそのままズバリ黄色です。
8. 晴れ時計
ジャケット写真とリンクするんですけど、風が気持ち良い季節のリリースだったし、そういう爽やかなイメージがあるので、澄んだ空の青ですね。
9. マージナルマン
この曲はアルバム収録曲の中で唯一の裏の4つ打ちリズムの曲なので、「今宵エデンの片隅で」とは違うポップ・サウンドで明るいので、ピンク、水色、黄色の3色が思い浮かびました。
10. 籟・来・也
大地や自然を想う曲でもあったし、番組(「古代発掘ミステリー 秘境アマゾン巨大文明」)のイメージソングという事もあって、深緑というイメージがしました。
11. Yellow Moon
これはまさに黄金です。月を黄色と表現するのは、日本だけなんだそうです。世界共通の呼び方は“シルバー・ムーン”なんですけど、日本の場合は月と言えば黄色という事を大事にして、今回は「Yellow Moon」というタイトルになりました。
12. もうちょっとサガシテみましょう
歌詞に“宇宙”という言葉が出てくるので、そのイメージもあって青ですね。1番爽やかな楽曲だと思います。
13. 春待つ花のように
花と言えば桜というイメージが浮かぶので、薄いピンク。この曲はプレミアム・ライヴで演奏した時の思い出が残っているのですが、季節も冬だったし、桜の咲く季節が恋しいという気持ちもありました。
14. WEEKEND
空が白んでくる感じの情景が浮かぶ曲なので、グレイやネイビー・ブルーのイメージですね。
『THE TWILIGHT VALLEY』初回限定盤【CD+DVD】
GZCA-5091 ¥3,500(tax in)デジパック仕様
※初回盤収録DVDには、昨年行われたプレミアム・ライヴをダイジェスト収録!
『THE TWILIGHT VALLEY』通常盤【CD】
GZCA-5092 ¥3,059(tax in)デジパック仕様
★LIVE開催決定!!
GARNET CROW livescope 2006
〜THE TWILIGHT VALLEY〜
● 2006年12月6日(水)
会場:ウェルシティ大阪厚生年金会館大ホール
開場18:00/開演18:30
チケット一般発売:10月28日(土)
(問)サウンドクリエーター:06-6357-4400
● 2006年12月20日(水)
会場:中野サンプラザ
開場18:00/開演18:30
チケット一般発売:11月18日(土)
(問)H.I.P:03-3475-9999
チケット料金¥6,000(全席指定・税込)
■OFFICIAL WEBSITE garnetcrow.com