VOL.164 「夢のひとつ」中村由利インタビュー(後半)
music freak magazine Flash Back GARNET CROW 10th MemoriesP.167
●○○From music freak magazine Vol.164
Dメロの部分に関しても、実際に歌ってみたら情報量が多くなってしまったので省いた方がスッキリするという事で……。
●曲を作り上げていく上で、気を付けた事はありましたか?
中村:歌詞からは壊れやすいものだからこそ大切にするという様な想いが感じられたので、歌入れに関しては聴く人にもそのイメージがより伝わる様にAメロとBメロは丁寧に言葉を置く様に意識はしましたね。今回は儚なさみたいなものがキーワード的なものとして浮かんだので、そこからイメージが広がっていったという感じです。
●最初の頃から歌詞が変わったという話がありましたが、その時は全く違う内容だったのですか?
中村:そうですね。その時はタイトルも歌っている言葉も全然違っていました。実は2番のBメロの歌詞はそのまま残っていたりするんですが、歌詞が変わると世界観も違いますし、アレンジや構成も変わっているので最初とは別ものという感じですね。
●AZUKIさんの歌詞の中で中村さんが特に気に入っている箇所はありますか?
中村:その2番のBメロですね。すごく好きで印象に残っているんですよ。最初に歌った時にその部分が良いなと思っていたので、AZUKIさんが歌詞を変える時にそれを聴いて良いと思ってくれたから残してくれたのかなとか、勝手に思っていたりもするんですけどね(笑)
●それって、お互いが知らないうちに通じている感じがして良いですね。
中村:この部分は仮歌の段階から大切に歌っていたし、その後で歌詞が全部変わっても、ここだけ生かしてくれていたという所が、自分の歌にパワーみたいなものがあって、"ここは消さないでおこう"とAZUKIさんが思ってくれたのかもしれないと……。この歌詞は最初、1番のBメロに付いていたんですけど、歌詞が変わって2番に移ったんです。この部分はすごく気持ち良く歌えたので、歌詞が変わった時もそこが残っているのが分かった時すごく嬉しかったです。その事についてわざわざ言わないんですけど(笑)、AZUKIさんも仮歌は聴いているので、ハマり具合の良さとかそういうものがあって残してくれたのかなって、自分では思っています(笑)
●ちなみに曲作りの上で、季節感を意識したりはしていたのでしょうか?
中村:楽曲制作自体は季節感を意識せずに作っている事が多いので、「夢のひとつ」に関しても夏を意識して作ったという感じではないですね。それよりも曲自体の世界観を大切に仕上げたという感じです。むしろ、カップリング曲を選ぶ時に、季節感を考えて選んだというのはあります。例えば夏らしい曲とか、夏に聴いたら気持ち良い曲をチョイスする様にはしました。
●「Love Lone Star」はいつ頃作られた曲ですか?
中村:これも「夢のひとつ」と同じ位の時期ですね。その後の「短い夏」もそうですけど、この3曲は『LOCKS』をリリースしてから作ったものなので、曲調とかは違いますけど自分の中では繋がっている感じがして、非常に聴きやすい流れになっている気がします。
●確かに自然な流れで聴けますよね。
中村:無理矢理表情を付けたというのではなくて、同じ時期に作っているので、自分の中では同じテンションで、気持ち的にも無理していないというか……。
●「Love Lone Star」は最初からこの構成だったんですか?
中村:最初からそうでしたね。それで歌詞を見ると妙にコンパクトになっている様に見えて、ビックリしました(笑)。でも実際に歌うと全然そんな事はなくて、十分ヴォリュームがあるんですよね。
●後奏部分も贅沢な作り方をしていますよね。
中村:そうですね。じっくり聴かせる様にしています。前奏部分もすごく気に入っているんですよ。実は波の音を入れようと思ったんですけど、結局やめました。だから聴いて下さる方の頭の中で波の音を鳴らして頂きながら、この曲を聴いてもらえると嬉しいです。この曲はサンセット・ビーチで潮風を感じながら心地良くウトウトしている様なイメージしてもらえたらなと思って、カップリングに選びました。周りの評判もすごく良くて、この後の作品の為に取っておこうかとも思ったんですけど、例えばこの曲を9月とか10月に聴いてもらうより、猛暑の真っただ中にリリースして聴いてもらう方が、夕暮れの海風の心地良さがより感じてもらえるんじゃないかと思って、今回のシングルに収録しました。
●夕暮れ時の熱っぽさが残っている感じは、すごく伝わってきますよね。
中村:それがGARNET CROWらしい夏でもあるかなと思ったりもして……。日中に汗だくになって盛り上がる夏というよりかは、夕暮れの感じが合っている気がします。避暑地にトリップ出来る様な楽曲というか……。8月は暑くてあくせくしている時期なので、少しでもバカンスを味わえる曲になったら良いなと思って。私の中では"南仏のモナコ"のイメージなんですけどね。そこで1人でパラソルを広げている時に、風が吹いて波が来てという感じを思い浮かべて歌いました。
●AZUKIさんの歌詞を読んだ時はどういう印象を持ちましたか?
中村:すごく可愛らしい歌詞だなと思いました。それが実際に歌ってみるとアレンジとリンクする部分もあって、切ない感じがにじみ出てくるので、詞だけを読んだ時と歌として聴く時とですごく表情が変わる曲だなと思いました。歌詞だけ読むとパステル・カラーな感じなんですけど、歌に乗るとそれがもう少しセピアがかった色になるというか……。それがサウンド・マジックというか、歌詞とサウンドが融合して自分の歌が乗る事で、これがGARNET CROWのサウンドなのかって思ったりもしました。GARNET CROWの中に切なさみたいなものを感じている人もいると思うので、そういう部分は自然とにじみ出るのかなって、この曲を通してまざまざと感じましたね。
●音の余韻みたいなものが詰まっている曲ですよね。コーラスも特徴的というか。
中村:ずっと"Love Lone Star"って歌っていますけど(笑)、このコーラスを入れる作業が楽しかったです。ハーモニーが美しく響くアレンジだったので、ずっと入れているうちに勢いでエンディングまで入れちゃえっていう感じで……。余韻を残す事で楽しんでもらいたいというのがあって、入れてみました。
●3曲目の「短い夏」は夏の熱っぽさが出ている曲だと思ったのですが、これは最初からこういう感じだったのでしょうか。
中村:サウンド的にはギターの音が立つ、エッジの効いた楽曲だったんですけど、アレンジが上がってくると、メロトロンの音色がBメロに入っていて、それが非常にメランコリックでノスタルジックな感じを醸し出す形になっていました。そういう意味でA、Bメロは60年代っぽい感じも受ける様な感じで、そこからサビでガラっと明るくなるという表情の対比を楽しんでもらいたい曲ですね。サビの突き抜けた感じから陽射しの強さが感じられて、それが前向きに繋がっているのが良いというか。歌もハイトーンなので、パワフルになっていると思います。
●歌詞に強い語気の言葉が多くありますよね。中村さんが歌っている感じがいつもと違っている様に聴こえたんですが、歌ってみてどうでしたか?
中村:言い切っている所は歌っていて、すごく気持ち良かったです(笑)。特にAメロの部分は好きだし、歌っていて爽快でした。だから言葉にも強さがあると思います。
●歌っていて気持ち良かった所はどの辺りですか?
中村:Aメロの"海辺ってきっと何もない方が キレイだわ"という言い切りの潔さと、"愛し合う二人には適わない"という所も"その通り!!"という感じです(笑)。これだけ表情が変わると歌っていても楽しいですよね。「Love Lone Star」がバカンスを満喫しながらぽわんとした感じで歌っているとするなら、「短い夏」はもう少ししっかり歌って楽しんでいる自分がいるという感じです。
●実際にこの3曲が収まってみて、どうですか?
中村:それぞれが繋がっていて、ループしている感じがします。聴いている人が疲れない様にする為選曲したので、ボーッと聴いてもらっても構わないし、1曲1曲をしっかり聴いて頂いても、色々な所にフックが隠れていたりするので、それを見つけてもらうのも楽しいかもしれません。汗の匂いや強い陽射しではなくて、どちらかと言うと海風が感じられるバカンス系の夏を表現出来たのではないかと思います。これをバカンスに行ったつもりになって頂けたらと思います(笑)
●このシングルが発売された後にライヴが行なわれますが、真夏のライヴは初めてですよね?
中村:初めてなので、どうなるか分かりません(笑)。今までは秋から冬にかけてやっていましたが、夏は前例がないので、未知の世界です。とりあえず台風だけは来ないで欲しいです(笑)。リハーサルも始まったんですけど、未知数な分だけ楽しんでやろうと思っています。今回も皆さんに楽しんでもらおうと、一緒にダンシングするコーナーを作るつもりなので、楽しみにしていて下さい。
●8月8日からWeb限定番組として流れる「GARNET TIME Special」は、盛り沢山の内容なんですよね(7月下旬に取材)。
中村:これを見なかった人は損しましすね(笑)。それ位気合いの入った撮影をしましたから。どんどん規模が大きくなって、すごい事になってしまいました。
●毎年、この時期になるとGARNET CROWは何かしらイベントがありますよね?
中村:意外とやっているんですよね。今回はこれだけ大々的にやってしまったので、来年のハードルを自ら上げてしまった気がします(笑)。もう少し、企画をとっておけば良かったと思っていたりするんですけど、結局全力投球しちゃうんですよね。この番組の為にロケにも行き、撮影もトータルで4日位かかりました。しかも普段は見られない様な自分達の素顔を出しているので、そこが面白いんじゃないかと思います。今回はグッズのデザインもさせてもらって、"はっちゃん"(右参照)というキャラクターがプリントされたTシャツを作って、通販をするんですけど、その番組も某有名通販番組風にして、古井さんが商品を紹介していました。その番組では私が作って歌った「GARNET SHOPPINGのテーマ」もオンエアされました(笑)。BGMも自分達で作っていますし、まさにオールGARNET CROWです。
●そこまでやると大変だったのでは?
中村:大変でしたけど、すごく楽しかったですよ。いつもの音楽制作とは違うので、盛り上がりますよね。その他にも某トーク番組をパロディ化した「仁志の部屋」というタイトルでおかもっちが司会をして、メンバーがゲストで出演する内容のものもあって、もう見所満載、突っ込み所満載でした(笑)。私達もスタッフも思い切り真面目に遊んでいる感じですね。やるとなったらきっちりやろうと。今回のカップリングの「Love Lone Star」も番組の為にPV撮影をしたんです。最初はスタジオで軽く歌っている感じを撮る位の感じで思っていたのが、現地に行ってみたらシングル曲のPV撮影と同じ位の規模になっていました(笑)
●8月は「GARNET TIME SPECIAL」にシングル「夢ひとつ」のリリース、そして初めての夏ライヴと、盛り沢山ですね。
中村:これで夏を乗り切って、夏の思い出を作って下さい!!
New Single「夢のひとつ」08.8.13 Release
GIZA studio GZCA-4109 ¥1,260(tax in)
1. 夢のひとつ
2. Love Lone Star
3. 短い夏
4. 夢のひとつ(Instrumental)
All Songs
作詞:AZUKI 七・作曲:中村由利・編曲:古井弘人
※「夢のひとつ」
テレビ東京系アニメ「ゴルゴ13」エンディングテーマ
★GARNET CROW livescope 2008
~Are you ready to lock on ?!~開催!!★
●8月16日(土)東京・JCBホール
OPEN17:30/START18:30 (問)H.I.P:03-3475-9999
●8月17日(日)東京・JCBホール
OPEN16:00/START17:00 (問)H.I.P:03-3475-9999
●8月31日(日)大阪・大阪厚生年金会館大ホール
OPEN17:30/START18:00
(問)サウンドクリエーター:06-6357-4400
[チケット料金:全席指定¥6,000(税込)]
→全公演【Thank you sold out !!】
★「GARNET TIME Special」情報!!★
GARNET CROWデビュー8周年を記念して、惜しまれつつも終了した「GARNET TIME」がスペシャル版として復活! なんと!GARNET CROWのメンバー4人が番組制作を敢行! シングル「夢のひとつ」や次週に開催されるライヴの魅力をいち早く紹介! トークの合間にオンエアされるスタジオ・ライヴの模様にも要注目です! お見逃しなく!!
●放送日:2008年8月8日(金)
◻Yahoo!動画 →2008年8月8日(金)深夜0時より放送開始
◻Gyao[ギャオ]→2008年8月8日(金)お昼12時より放送開始
●配信期間:
Yahoo!動画、Gyao共に8月8日(金)~9月8日(月)まで
※Yahoo!動画・Gyaoという映像配信元、また番組内容につきましては、変更となる可能性がございます。その際、変更内容等詳細につきましては、G-NETメール配信・オフィシャル・ホームページにてお知らせ致します。
※「GARNET TIME Special」は、インターネットを通じての映像配信となります。テレビでご覧頂く事は出来ませんので、予めご了承下さい。
■ OFFICIAL WEBSITE
www.garnetcrow.com