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Es VOL.2 [Special Countdown Live 2009-2010]LIVE REPORT(後半)

music freak magazine & Es Flash Back GARNET CROW Final MemoriesP.013

●○○From music freak Es Vol.2

デビュー10周年という大きな節目を迎えようとしているGARNET CROWが、2009年12月31日に、初のカウントダウン・ライヴをNHK大阪ホールで敢行。本誌ではその模様をレポートする。

ている。大きな風船が飛び出てくる中、中村はハンディ・カメラを持って会場を撮影しながら歌う。GARNET CROWは静粛な音楽性も持ち合わせているからこそ、カウントダウンらしい弾けたお祭りも、より一層高ぶった気持ちで楽しむ事が出来るのだろう。
そこからは勢いが止まらず、パンク・ヴァージョンの「Mysterious Eyes」。バンド全員飛び跳ねていて、自由に大空を飛んでいる様だ。普段はリリカルなAZUKIのピアノも4分の刻み中心のフレーズで、まさに飛び跳ねている。古井も、オルガンを弾きながらいつも以上に左手で会場を煽り続ける。しかし、例えば盛り上がっている状況でも岡本がソロの準備に入る直前で、さり気なく苅田がバッキングをサポートする等、全員できちんと会場に音楽を届けている姿勢も見逃せない。

そしてスネア4分でビートを叩き付けて炸裂する「Fall in Life 〜Hallelujah〜」。ドシラソファミ……とベース・ラインが下がってくる大逆循環のイントロ。会場全体が手拍子で揺れる。Bメロの頭でB♭にコード・チェンジする所はメンバー全員の気合いで曲の風景を変えている感じ。そしてサビでは大逆循環のコード。懐かしい故郷を訪ねて新しい力を与えてもらうかの様だ。古井が2番Bメロから既にサビを暗示させるかの様に会場を煽り、そのままサビで会場全体がヒート・アップ! "走らせた心の感じるままに" 僕は体中の孔が空いたような感じになって、歓喜の涙が溢れ出していた。まさに "仕組まれた事スベテに嬉しくなるくらい"、ストライクにハマった。

次に中村から "皆さんのお陰で10年目を迎える事が出来ました。ありがとうございました!" というMCの後、他のメンバーに、10年間を振り返っての感想を聞いて、"10年分の感謝の気持ちを込めて歌います" と言って「夢みたあとで」。中村と岡本のアコースティック・ギターだけでサビをバースの様に歌い出す。その後いつもの感動的なイントロが来て本編が始まり、再び会場は感極まっていく。その後はシャッフルの「Mr. Holiday」。いつもは振り付け指導もやるのだが、この日は特に無い。それでも会場全員が出来ているのは流石である。この踊りを初めてやる人でも寛容な懐の深いムードがGARNET CROWにはあると思う。僕にとってもポップで楽しいひと時だった。
次の「Secret Path」は岡本のヘヴィなリフに、大橋のゴリゴリした太いベースがビシッと絡むというシンプルでワイルドな楽器構成。続いて「今宵エデンの片隅で」もドラムに8ビートのゴンゴン・ギターとベースのみの骨太なサウンドである。BメロもAZUKIのピアノの3連のグルーヴは控えめだが、とても格好良い。古井のオルガンが熱気を帯びて、サビは演奏者全員が大音量になり、中村が "チャンス!" "スパーク!" とコール&レスポンスを盛大に展開して、会場とステージが1つになって本編ラストの「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」に突入! 最後は会場も明るくなり、中村は何度もお礼を言っていた。

鳴り止まないアンコールに応えて、10周年のロゴの入ったツアーTシャツと赤いパーカーを着て再登場。AZUKIのリリカルなピアノ・リフ、岡本のセンスあるオブリ、古井の厳かなオルガン、そしてサビでは転調する「世界はまわると言うけれど」。曲は覚えているはずなのに、毎回サビで不意を突かれた様な驚きと発見があり……これも感涙の類の曲である。サポート・メンバーの紹介の後、10周年記念ベスト盤、2010年ベスト・ツアー等のトークと、今年の抱負を1人1人が応えて、ベスト盤に収録した「As The Dew」を披露。16ビートのクールで格好良い曲だ。ピアノは「水のない晴れた海へ」を彷彿とさせる。その後は「二人のロケット」、そして最後の曲「スパイラル」。ハーフでゆっくり始まり、サビは全員で畳み掛ける。間奏では古井がショルキーを持ってステージに仁王立ちしてソロを弾いた後は、岡本がソロを引き継ぎ、その後中村を加えた3人は大立ち回りを演じるかのように上手と下手を疾走し、ステージギリギリまで迫っていく。キメの所はステージも会場も全員が一斉にジャンプして、激しく振動する。後は何度も最後のサビを繰り返し、中村が故意に古井を客席に押して古井がそのままなだれ込むというハプニングも起きて、会場は大喝采! 最後中村の "ありがとう!今年も宜しく!" という感謝の気持ち満載の声と、出演者全員のエンディングの演奏で締めくくった。最後に彼らがステージ前方に出て来て行なったライン・アップに、会場はいつまでも声援と拍手を送っていた。
この日のGARNET CROWは、2010年のスタートに相応しくエネルギーに満ちていた。そしてまさに次の10年間の活躍をも想像出来そうな、頼もしい存在になっていると思う。まずは2010年もGARNET CROWを追い続けたい。

(TEXT BY SHOTARO IRIE)

【SET LIST】
01. Elysium

02. call my name

03. 夕月夜

04. まぼろし

05. Go For It

06. Timeless Sleep

07. 君の家に着くまでずっと走ってゆく(indies Ver.)

08. 夜深けの流星達

09. クリスタル・ゲージ

10. 夢のひとつ

11. 水のない晴れた海へ

12. Naked Story

13. wish☆

14. 花は咲いて ただ揺れて

15. Love Lone Star

16. ふたり

17. Mysterious Eyes(Punk Ver.)

18. Fall in Life 〜Hallelujah〜

19. 夢みたあとで

20. Mr. Holiday

21. Secret Path

22. 今宵エデンの片隅で

23. 君の思い描いた夢 集メル HEAVEN

[ENCORE]

01. 世界はまわると言うけれど

02. As The Dew(新曲)

03. 二人のロケット

04. スパイラル