Es VOL.12 New Album『parallel universe』メンバー・インタビュー(後半)
music freak magazine & Es Flash Back GARNET CROW Final MemoriesP.023
●○○From music freak Es Vol.12
だバランスの良い1枚に仕上がったと思っております。
●「Over Drive」が今回のアルバムの軸になっていると言って良いのでしょうか?
中村:そうですね、「Over Drive」が出来ていなかったら他の曲は生まれなかったかもしれませんし、自分が書こうとも思わなかったかもしれませんし。とっても難産だったんですけど、結果的にこの曲がターニングポイントになる曲になったのかなと思いますね。
●男性陣は[GARNET CROWらしさ]=4という回答はどう捉えますか?
古井:そうですね。らしいというか、今までとちょっと違うかなと受け止められる方もいるかとは思うんですけれども、でもそこもひっくるめてGARNETの色が出せているのかなっていう。これまでずっとGARNETの曲を聴いてくださっているファンの方々にも、「Over Drive」から僕らの音楽を気に入って頂いた方にも喜んで頂けるアルバムになったと思います。
岡本:極めて妥当だと思いますね。まぁ謙虚にいくなら "4" ですし、もっと横柄にいくなら "5" ですね(笑)。10年同じメンバーでやってきているので、さすがにどんな曲でも[GARNET CROWらしさ]は出ると思うんですね。だけど、それをあえて "4" に下げている所に、これまたGARNET CROWらしさがあると。
中村:(笑)。自分達から "5" は付けられないと! 少しだけ控えめにね。
岡本:そうそう。実際GARNET CROWらしさに溢れていて、そこには自信があるんですけど、あえて1つ下げる所が[GARNET CROWらしい]なぁ〜と(笑)
●なるほど! では次、[新たな試み]=3ですね。
中村:「Over Drive」系の流れを汲でいる曲が半分、私達が得意とするドラマティックな「空に花火」だったり、重厚なロッカ・バラードの「The Crack-up」だったり、ちょっとミディアムな切ない「strangers」だったり、今までの自分達らしい曲半分という事で、ちょうど半分半分位かな〜と思って3にしました。
●[新たな試み]といえば、夏にシンフォニックコンサートを初の体験としてされましたが、今回「空に花火」はオーケストラ・バージョンで収録されていますね。聴き所等を教えてください。
岡本:シンバルが物凄い威力を発揮しているので、是非聴いてください。とにかく物凄いドラマティックなんですよ。僕、たまたま書き物しながら聴いていたんですけど、シンバルの音に手が思わず止まりましたもん。本当に素晴らしい楽器だなと思いました!
中村:ストリングスとか、管楽器も全て生で入っているので、音圧というか幅がすごく出て、よりドラマティックな曲になって、聴く度に感動して涙する曲かな〜と思います。あとやはり吹いたり、弾いたりしてくださる、それが全部人力なわけで、人の温もりだとか呼吸だとか、息遣いとかが感じられる。息を合わせて1つのものを作るという世界観が、物凄く温もりがあるな〜と思って。だから自分達のオリジナルに、より温かさがプラスされたかなと思います。よりロマンティックな曲になったなと思いますね。
●続いて[聴きやすさ]= "4" ですが、古井さんはどう思われますか?
古井:僕も最初の頃 "どうかな〜?" と思っていたんですけど、だんだん日に日に、"これ良いかもしれないな" って自然に感じられる様になって。だから聴いてくださる方のご意見がすごく楽しみなんですけど。"前回よりクオリティが下がったと思われてしまったら嫌だな" とか、色々余計な事を考えてしまうんすよね(笑)。でもきっと喜んで頂けるんじゃないかなって、勝手な思いはありますね。
●[産みの苦しみ]=3ですね。
中村:「Over Drive」!
岡本:それだけで、"3" と(笑)。かなり苦しんだですか?
中村:相当難産を経験したので、その思い出がずっと残っていて、結構苦しんだ気分になりますね。
●それはご自身で納得のいくメロディが出てこなくて、という事だったのでしょうか?
中村:色々ですね。イメージとぴったり合わなかったりだとか、もうちょっともうちょっとって結局何度も書き直していたので。久し振りにこもって、完徹を経験したなと(笑)。その思い出がちょっと尾を引いていまして、それで、半分位苦しんだという事で "3" ですね。あとは[産みの苦しみ]という意味合いとはちょっと違うのですが、「空に花火」に関して言えば、シンフォニックコンサートで生のオーケストラと合わせる難しさだったり、初めての挑戦っていうプレッシャーとか緊張も含めてある意味の苦しみを味わいました。そういう経験を経てこのアルバムが出来たので、そういった意味で[産みの苦しみ]という風にも言えますね。
●逆に[産みの苦しみ]はなく、サラっと出来てしまった曲はありますか?
中村:「strangers」とか「迷いの森」は、曲の世界観がしっかりあったので歌いやすかったですね。曲の世界観と歌詞の世界観がぴったりマッチしていました。幻影的なイメージというか、もやのかかった現実と夢の狭間というか……。そういう幻影的なイメージに乗って歌うだけだったからすごく楽でしたね。
●AZUKIさんが書かれた歌詞に関して、中村さんとAZUKIさんの間で歌詞の内容について理解を深めあった上で歌入れされるのでしょうか?
中村:それはないです。だから上がってきた歌詞を見て、オケを聴きながら歌詞をメロディにハメていく、そこの作業が1番楽しみなんですよね。メロディだけの音の時と、歌詞が乗った時の言葉の響きのメロディ・ラインとはまた違うんですよ。だからそこの違いがすごく面白いし、やりがいがある部分でもあります。
●譜割は中村さんが決められるんですね。
中村:一応AZUKIさんから "こういう譜割です" って来るんですけど、"これ以外にはまりやすいはめ方があれば変えても大丈夫よ" って言われるので、最終的な所は私の方に委ねてもらっていますね。
●古井さん的には[産みの苦しみ]はありましたか?
古井:あまり苦しんだものはないですが、アレンジが出来てもそこで良しとしないで、部屋を変えて聴いてみたり、車で聴いてみたり、色んな所で聴いてみてより内容を濃くといいますか、そんな努力を全体にしていきましたね。時間を掛けた分、[産みの苦しみ]ではないんですけど、今回は本当にいつも以上に時間を掛け、こだわって作っていきました。
●岡本さんはレコーディングの中で、印象に残っている曲はありますか?
岡本:つい最近終わったばかりなので、その影響もあると思うんですけど、「strangers」。このアルバムの中に入っているからこそ、存在が際立つというか、すごく良い役割をはたしている曲だと思うので、すごく新鮮だし、実際弾いている時も楽しかったです。
●[季節感]=2ですね。
中村:そうですね、季節感は意識して作っていないですね〜。例えば私達の場合リリースの季節に合わせて曲を書きためて、アルバムを作るっていう制作のスタンスをとっていないので、どうしても "季節感ありますか?" と言われると、"ないな〜" って感じになっちゃいますけど。
●今回のアルバムは特に色々な季節感を感じる作品になっていますよね。
中村:はい、その辺はバラエティに富んでいると思います(笑)
古井:今年1年で作ってきたからかね(笑)
中村:そうですね。2010年のGARNET CROWのオリジナル・アルバムっていうスタンスで聴いて頂けると! たまたま冬にリリースしますけど、2010年のGARNETの……
岡本:活動記録!
中村:(笑)そうそう。そういう感じで、聴いてもらった方がいいかもしれないですね。
●続いて、[ライヴ向き]=4ですね。
中村:ライヴでやってみたら楽しそうだなとか、やってみたいなとか、想像しながら制作していた曲もありますしね。11月の中旬位から年末ライヴのリハーサルにも入るので、だんだん気分もライヴ・モードにシフトしていますし、メンバー間でも "ライヴだったらああしてこうして" っていう話もしていますし、そういう意味では早くライヴで披露したいなという曲ばかりが集まっているなと思いました。
●特にこれをライヴで早くやってみたいという曲は何ですか?
中村:「アオゾラ カナタ」!
古井:僕は「strangers」ですね!
岡本:「空に花火」! 夏にオーケストラでもやりましたけど、まだやりたりないですね。もっとやりたいです!
●中村さんは「アオゾラ カナタ」という回答でしたが、ちなみに、「アオゾラ カナタ」は今回のアルバムで1曲目を飾っていますが、いきなりすごいインパクトがありました。今回のアルバムを象徴する様な曲だなと思ったのですが、これは始めから1曲目という構想のもと制作されたのでしょうか?
中村:ではないですね! 「Over Drive」の流れで書いて、最後に曲が出そろって曲順を決める時に決まったんですけど。なんか夢の入口というか、ここから『parallel universe』が始まるっていうイメージ……、楽園の入口みたいなイメージが湧いたので、これを1曲目にしようと思いました。
●ライヴでも映えそうな1曲ですね。
中村:ライヴでも新たなGARNET CROWを感じて頂けたらなと思います。
●それでは最後の項目、[未来]=4という事ですが。
中村:結果的にもう1つのGARNETの新しいワールド、そこが『parallel universe』なんですけれども、それをお見せ出来たかなという所で、このアルバムは[未来]というキーワードも持っているかなと思いまして4を付けました。
●タイトルは中村さんが付けられたんですか?
中村:はい、そうです。
●資料には『parallel universe』の意味は "もうひとつの楽園" と書かれていますが?
中村:そうですね。ジャケットを見て頂くと分かりやすいんですけど、初回限定盤は現実の世界を表していて、扉の向こう側には通常盤に描かれている色とりどりの世界が見えているというデザインになっています。逆に通常盤の方は色とりどりの世界に入った後の世界で、扉の向こうは現実の荒野が見えているというデザインになっています。[現実と夢の世界]それは両方とも自分達の世界なわけですが、「As the Dew」や「空に花火」だったり、「The Crack-up」や「strangers」という自分達の従来から持っている切なさや儚さや憂いのある様な曲を[現実]と捕らえると、今回の「Over Drive」だとか「アオゾラ カナタ」という明るい系統の曲はもう1つの世界、『parallel universe』の方に入る楽園の色鮮やかな世界の曲という事になります。両方とも自分達の世界であるわけですが、今回は新たに打ち出したもう1つのGARNET CROWの色鮮やかな音楽の世界を見て頂こうという意味で『parallel universe』というタイトルを付けました。
●ジャケットのアイデアも中村さんですか?
中村:そうですね。どういう風に表現しようかって思った時に、ドラえもんのどこでもドアみたいなイメージで(笑)、夢とか希望とかに溢れる世界っていうのを表現したいなっていう所から始まって、最初は初回限定盤だけのイメージだったんですけど、逆側も作ってみようみたいな。それで、色とりどりの世界に入ってそこから見た現実の世界っていうのを作ってみたら両方良かったので、じゃぁ両方ともイメージとして出そうという事になりました。
●ところで今回のアルバムを聴いて印象的だったのが、中村さんの歌声のパワー感と言いますか、すごく大きな声を張って歌われているなという印象を受けたのですが、その辺は意識されてレコーディングされましたか?
古井:それ、他の取材でも言われていたね。歌に迫力が増したって。
中村:えっ、そうでした?
古井:単純に声量が増したんじゃない?
●シンフォニック・ライヴの時も物凄いパワーを感じて、中村さんの声の存在感に圧倒されました。
中村:シンフォニックの時は頑張らないとオケに負けてしまうと思って、物凄く頑張りました。
古井:ストリートやってきたからかもしれないよ!
中村:(笑)鍛えられたんですかね〜!
古井:それこそアンプラグドで歌い上げるみたいな。今までやっていなかったじゃない。そういうのあるかもしれないよ、真面目に。
中村:度胸がついてきたのかな(笑)
古井:そういうのもあるかもしれない。
中村:やっぱりライヴの回数が最近ぐっと多くなってきたので、ちょっとはそういうのになってるのもあるのかもしれないですね。
●じゃぁ無意識なんですね。
中村:無意識です。でもライヴの発声にはならない様には気を付けているんですけれどね。ライヴ直後にレコーディングで歌うと、すぐにエンジニアさんにも言われるんですけど、ライヴの発声になってるよって。それはレコーディング向きではないので、もっと丁寧に繊細な部分が出る様に歌うんですけど、なんでしょうね、全体の容量が上がったんですかね?
古井:排気量?
岡本:排気量やなく、肺活量でしょう(笑)
古井:あっ、そうだ排気量じゃないや(笑)
中村:軽自動車だったのが大型になる位の馬力が付いたんですかね(笑)
●シンガーとしての中村さんの存在感が、最近より大きさを増したと思いますし、迫力を感じるんですよね
古井:それエンジニアも言ってたよ。
中村:態度がでかくなったんですかね〜!
古井:態度でかいし、排気量上がっちゃうし!
中村:ダメじゃん(笑)。誰も相手にしてくれなくなっちゃうじゃん(笑)
●それでは、お1人ずつ今回のアルバムの聴き所をズバリお願いします。
岡本:無理にまとめようとしちゃうんで、あえてピンポイントで! 「アオゾラ カナタ」のシンセ・ソロですね!
古井:(笑)やばい所くるね。そう言えば「アオゾラ カナタ」って、シンセ・ソロだったね!
岡本:って書くと、きっと皆さんすごく気になって聴きたくなると思うんで(笑)
中村:えっ、じゃぁ私もそっち系でいきます! 「The Crack-up」のギター・ソロですね。切なくキュイーンと鳴らしていますので、是非ギター・ソロにご注目ください。
古井:僕は「strangers」のギター・ソロを、HITOSHI OKAMOTOがライヴでどう弾くのか、あの不思議世界をどう演出してくれるのか!
岡本:俺かい! 今のコメント・カットでお願いします!
●では最後に年末ライヴが控えていますが、お1人ずつ意気込みをお願いします。
古井:皆さん楽しんで頂いて、自分も楽しんで、そういう空間が作れたらいいなという事ですよね。それにつきますね。
岡本:12月31日のカウントダウンは締めなのですごく大事なんですけど、その前に初日、この初戦を落とすとえらい事になるので、初戦はまず大事に、カッチリいきたいですね。
中村:初日はホーム(大阪)なんで大丈夫かなって踏んでいるんですけどね。とにかくまだ10周年イヤーが続いてますので、皆さんから頂いたパワーを12月のライヴではお返し出来る様な、こちらから皆さんにパワーを与えられる様な、ライヴ会場を "楽園" にしたいなと!
岡本:うわっ、締まったね! ばっちり!
中村:(笑)。そんな感じでGARNETパラダイスを皆さん是非観にきて頂けたらなと。非常に色鮮やかなライヴになるのではないかなと思っております。是非遊びに来てください!!!
■『parallel universe』
<収録曲>
01.アオゾラ カナタ
02.As the Dew 〜album version〜
03.Over Drive
04.tell me something
05.迷いの森
06.空に花火〜orchestra session〜
07.渚とシークレットデイズ
08.The Crack-up
09.strangers
10.今日と明日と
bonus track・通常盤のみ
Over Drive 〜theater version〜
初回限定盤[CD+DVD]
GZCA-5230/¥3,500(tax in)
8月26日に行なわれた[GARNET CROW Symphonic Concert 2010 〜All Lovers〜]より、3曲の映像を収録したDVD付き!
通常盤[CD]
GZCA-5231/¥3,059(tax in)
ボーナストラックとして、「Over Drive 〜 theater version 〜」収録!
■ LIVE情報
[GARNET CROW Livescope 2010⁺ 〜welcome to the parallel universe!〜]
◇12月12日(日)大阪/グランキューブ大阪 メインホール
(大阪国際会議場)
OPEN 17:00/START 18:00
◇12月24日(金)愛知/名古屋市公会堂 大ホール
OPEN 18:30/START 19:00
◇12月26日(日)東京/東京国際フォーラムホール A
OPEN 17:00/START 18:00
チケット代金:6,000円(税込/全席指定)
[GARNET CROW Special Countdown Live 2010-2011]
◇12月31日(金)大阪/堂島リバーフォーラム
OPEN 21:45 / START 22:30
チケット代金:8,000円(税込/オールスタンディング)
詳しい問合せ先等は
→OFFICIAL WEBSITE : www.garnetcrow.com